日本人観光客、3日ぶりに無事発見される/台湾・新北
日本人観光客、3日ぶりに無事発見される/台湾・新北
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(新北 5日 中央社)北部・新北市の観光地・金瓜石で今月2日、行方不明になっていた日本人観光客の男性が、地元消防などの3日間にわたる大規模な捜索の結果、きょう昼頃、現地山間部で見つかった。男性は疲れはみられるものの生命の危険などはなく、現在基隆市内の病院で治療を受けている。
行方不明になっていたのは鈴木節兵衛さん(78)。鈴木さんはツアーに参加し新北市内を観光中、2日午前、一行17名やガイドとともに同市瑞芳区金瓜石の「黄金博物園区」を訪れた。同地区は九フン(=にんべんに分)に近く、金や銅の産地として栄えた歴史を主題とする観光エリア。
一行はそろって昼食を取るため2日正午に集合することになっていたが、時間になっても鈴木さんだけが現れなかった。このため他の若いツアー客らも手分けし行方を探したが見つからず、旅行社側は午後8時半過ぎに金瓜石派出所に届け、警察と消防では救助犬を使って6つのグループに分かれた徹底的な捜索を行った。
周辺の防犯カメラの記録などから、鈴木さんは「太子賓館」を見学ののち「桜花歩道」を通って最後に姿を見せたのは「金采広場」付近だったことがわかった。いなくなる前も健康状態などに特に変わった様子は見られなかったという。
鈴木さん以外のツアー客は3日に帰国した。このエリアで行方不明事件が起こったのは博物館開館8年以来初めて。
(編集:谷口一康)
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