たちあがれ日本、『結党宣言』から何を読むか【山崎元コラム】
平沼赳夫氏、与謝野馨氏らを中心とする新党「たちあがれ日本」が4月10日に誕生した。ある報道に「小さく生んで、大きく育てる」との与謝野氏の抱負が載っていたが、思わず、随分な高齢出産だと思ってしまった。多くのメディアもそれは感じているようで、『読売新聞』(4月11日、朝刊)も「平均 69.9歳 若手敬遠」と見出しを付けている。
また、与謝野氏と園田博之衆議院議員の「『たちあがれ日本』結党宣言」(「文藝春秋」5月号)を読んでも、ご両人は自らについて「この先の政治生活が長くあるとは思っていない」とある。
今のところ、次期参院選で民主党に単独過半数を取らせないことを目指しているようだが、幾つかの選挙区にこの新党が候補者を立てるとすると、民主党に対する批判票が分散して、むしろ民主党を利することになるのではないかという可能性がある。
ところで、参院で民主党に単独過半数を与えないことが肝心だと主張するのであればなおのこと、共同代表の与謝野氏は、衆議院議員を辞職して、次期参院選に立候補すべきではないだろうか。
与謝野氏は、前回総選挙では、小選挙区で敗北し比例復活で当選した。自民党と袂を分かつなら、衆院の議席を返すのが筋ではないだろうか(その場合、自民党の松島みどり氏が復活当選するようだ)。
しかも、次の参議院選挙は、新党の主張をアピールするまたとない機会でもある。衆議院議員を辞任しないことについて与謝野氏は「たった一度の、わがまま」を許して欲しいと言っているようだが(与謝野氏の言葉は相変わらず味わい深い)、ここは、参議院選挙で議席を増やすことが出来るかも知れない勝負所ではないか。参院での一議席は本当に「勝敗」にかかわるかも知れない。
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