――彼のどのような所に惹かれましたか? また、共感できる部分はあったのでしょうか。

デンゼル・ワシントン:父親の部分、男としての部分、人生においてちょっとした間違いを犯してしまう部分、色々共感できる部分があって彼とよく似ていると思います。とんでもない事件に巻き込まれてしまっても彼には勇気があって、任務を遂行する、そんな所が魅力的な人物だと思います。

――ガーバーは普通の男ながら、犯人を追い詰めるシーンではとても大胆ですよね。事件後どのような心の変化があったと考えますか?

デンゼル・ワシントン:事件の日、朝起きた時には、予想もつかなかった事が徐々に起きていって、それに巻き込まれていく。その中で自分の一番恥ずかしい、一番隠しておきたかった秘密を皆の前でさらけ出す事態になって、彼は非常に謙虚な気持ちになり、恥じ入るという事を経験したと思うんです。

――秘密の告白があったからこそ、大胆な行動に出られた?

デンゼル・ワシントン:そう。犯人がガーバーを身代金の受け渡し役に指名した時、彼は、自分のやってきたことを償うチャンスを感じたのだと思います。そして、自尊心を少しでも取り戻したい態度も徐々に変わっていったのだと。ガーバーというのはごく普通の人間で派手な車も乗り回してないし、本当に質素な生活をしていると思うんですね。私達もきっと彼のようにチャンスを与えられたら、何かすごいことが出来る。そういったメッセージがこの映画にはこめられているのではないでしょうか。

――ニューヨークがとてもリアルに描かれている部分も魅力的だと感じました。

デンゼル・ワシントン:そうですね。この映画では、ニューヨークという街がキャラクターの様な役割を果たしていて、様々な表情を見せていますね。見所の一つだと思います。
No.102/123なぜ、市長なのか?