海外のメディアでも取り上げられたINFOBAR2

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2003年に業界の話題を一気にさらった“INFOBAR”が4年ぶりに復活した。今月から発売が開始されたINFOBAR2は前評判通りに出だしから売れ行きが好調であり、海外でもそのニュースが報道されるなど注目を浴びている。ならば販路を日本だけではなく海外に広げることはできないものだろうか?

■海外でも話題のINFOBAR
ストレート形状ながら大胆なカラーリングやデザインセンスに優れたINFOBARは、日本国内のみならず海外のメディアでも取り上げられるなど、そのコンセプトは高い評価を得ている。機能の向上が携帯電話の進化と考えられてしまう風潮の中で、パーソナルな道具として端末そのものに強力な個性を持たせたINFOBARは、海外でも発売を願う声が聞かれることがあるくらいだ。
海外のメディアでも取り上げられたINFOBAR2


日本の携帯電話の機能は今や世界でもトップクラスだが、実は海外の一般メディアがその情報を取り上げることはほとんど無い。ワンセグ、おサイフ機能、大画面液晶などはたしかに優れた機能であるものの、海外で不要/使えないものも多く興味を持たれることは無い。

たとえばここ最近の海外携帯のトレンドの一つに「薄型、金属ボディー」があり、サイズが大きく厚い端末はよほどデザインが良くなければ敬遠される傾向にある。すなわち画面の大きさよりもスリムでポケットにすっきりと収まるデザインが受け入れられているのだ。また機能面でも中国では手書き入力対応端末が増えてきており、タッチパネルを搭載したスマートフォンライクな端末の人気が高い。日本の携帯を見せてもおそらく「画面に触れることができない」というだけで機能が低い、と判断されてしまうかもしれないのだ。もちろんこれは逆のこともいえるわけで、日本にそれらの海外端末を持って来ても評価は低いだろう。
海外の最近のデザイントレンドは薄型かつ金属ボディーだ(Nokia6300)



このように海外では日本の携帯電話の話題が報道されることが少ないにもかかわらず、INFOBARだけは業界関係だけではなくデザイン誌や一般誌などでも紹介されることもあるようだ。これはINFOBARのデザインとコンセプトが純粋に受けており、優れたポイントがあればたとえ海外で使えない製品であっても世界中から注目される製品になりうるということだろう。

さてINFOBARはauの製品であり、日本で販売されている製品である。日本の常識から考えれば日本の通信キャリアが販売する端末は日本国内向けの製品であり、それ以外の国で発売されることなどはありえない。しかしせっかく優れたデザインを持った製品なのだから、海外にも販路を広げるべきではないだろうか。もちろん海外の携帯電話方式や言語に変更しての話である。すでにシャープなど一部メーカーの端末は海外でも同系機種が販売されているが、INFOBARのように話題の大きい製品が日本国内だけで販売されるに留まっているのはもったいないように感じてしまう。

■デザイン携帯は海外でも
今や海外では多くのデザイン携帯が市場に投入されている。たとえばSamsungのUltra Editionシリーズは「薄さ」という物理的なサイズを端末の開発コンセプトの中心においているものの、統一されたスタイルを持ったデザイン携帯としても販売されている。MotorolaのRAZR/KRZRシリーズやSonyEricssonのSシリーズなども同等であり、各メーカーは自社内のほかの製品とは明確に区分けされたデザインモデルをラインナップに揃えているのだ。

このようにメーカーが端末のバリエーションを機能以外の面でも広げているのは、携帯電話へ求める消費者の欲求が多様化しているからだろう。海外では日本のように「これ1台ですべて何でもまかなえる」という重戦車的な製品を求める消費者もいるが、価格に敏感な層もいれば見た目を重視する層も多いだけでなく、最近はデザインを商品選択時の最重要ポイントに置く消費者が増えてきている。この動きはたとえばビジネス向けのメッセージングデバイスであるBlackBerryが"Pearl"というデザインを重視したモデルを出したことからも明らかであり、機能だけでは消費者の目を引きつけるのは難しい時代になりつつあるのだ。