斬新ウイングを装着する世界限定10台の「ルナ・ロッサ」とは

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ダウンフォース5倍! 「史上最強」ジュリアの実車を展示!

 ステランティスのアルファロメオは2026年5月20日、イタリアのセーリングチーム「ルナ・ロッサ」とのパートナーシップから生まれた限定車、「Giulia Quadrifoglio Luna Rossa(ジュリア クアドリフォリオ ルナ・ロッサ)」の走行テスト完了を発表しました。

 その後、同年5月21日から24日までイタリア・サルデーニャ島のカリアリで開催されたアメリカズカップの前哨戦「プレリミナリー・レガッタ サルデーニャ」の期間中、ルナ・ロッサの拠点にて実車展示を行いました。

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 これに先立ち、1962年以来アルファロメオの最高性能モデルやレーシングカーの開発が行われてきたテストコース「バロッコ・プルービンググラウンド」では、エンジニアリングチームによる集中的な走行テストセッションを完了。

 2026年1月9日の世界初公開に向けて重ねられてきた、バーチャル上での膨大な空力計算の数値を、実際のダイナミックなドライビングフィールへと落とし込む熟成作業が行われ、満を持しての実車展示となりました。

 カスタマイズプログラム「BOTTEGAFUORISERIE(ボッテガ・フォーリセリエ)」の一環として開発されたこのモデルは、アルファロメオ史上「最も空力効率に優れたクアドリフォリオ」と謳われています。

 その最大の特徴は、徹底的に強化されたエアロダイナミクス性能です。フロントバンパー、サイドスカート、そして大型リアウイングなどから構成される新開発のカーボンファイバー製空力キットを装着し、標準モデルと比較して最大5倍ものダウンフォースを獲得しました。時速300km走行時には約140kgものダウンフォースを発生させ、超高速域での圧倒的な安定性を実現しています。

 ボディサイズは、ベースモデルの数値を参考にすると全長4636mm×全幅1865mm×全高1435mm(欧州参考値)です。

 パワーユニットには、最高出力520馬力を発揮する2.9リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載。トランスミッションは8速ATを組み合わせ、駆動方式は後輪駆動(FR)を採用しています。

 エクステリアは、第37回アメリカズカップに出場したルナ・ロッサの競技ヨット「AC75」からインスピレーションを得たデザインが採用されています。イリデセント(玉虫色)のペイントが施され、ボンネット、ルーフ、リアをブラックにしたグレーとのツートーンコントラストが、彫刻的な美しさとスポーティなエレガンスを際立たせています。また、アルファロメオのロゴが情熱と競争心を示す「赤」で彩られている点もファンにはたまらない特別仕様です。

 インテリアも限定車ならではの仕立てとなっており、ボートクルーが着用するPFD(救命胴衣)の素材やグラフィックに着想を得たスパルコ製シートを採用。さらにダッシュボードには、実際に使用されたセイル(帆)の素材が使われており、水上のレースの世界観を車内でも体感できるワンオフの演出が施されています。

 この特別なジュリア クアドリフォリオ ルナ・ロッサは世界限定わずか10台のきわめて希少なモデルということもあり、公式な車両価格は公表されていません。なお、先述の通り発表時点で全台がすでに完売しているとのことです。