妻が「車は週末しか使わないのに、自動車税は毎年しっかり取られるのが納得いかない」とこぼしています。利用頻度が少なくても同じようにかかるなら、維持費を考えて手放すべきでしょうか?

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「車は週末しか使わないのに、自動車税は毎年しっかり取られるのが納得いかない」と感じる人は少なくありません。   自動車税は、走行距離や利用日数に関係なく、車を所有しているだけで発生します。そのため、あまり乗らない車でも、税金や保険料、車検代などの維持費がかかり続けます。   とはいえ、すぐに手放すべきとは限りません。実際には、生活環境や代替手段の有無によって、車を持ち続けるメリットは大きく変わります。この記事では、利用頻度が少ない車を持ち続けるべきかどうかを、維持費や生活スタイルの面から分かりやすく考えていきます。

車は使わなくても維持費がかかる

車を所有していると、利用頻度に関係なくさまざまな費用が発生します。その代表が自動車税です。自動車税は排気量によって金額が決まり、毎年4月1日時点の所有者に課税されます。
例えば、一般的な1.5リットルクラスの普通車でも年間3万円前後かかります。さらに、車を所有・維持するには、次のような費用も必要です。


・自動車保険料(自賠責保険・任意保険)
・車検費用
・駐車場代
・ガソリン代
・タイヤやオイル交換などのメンテナンス費

特に都市部では駐車場代の負担が大きく、月2万円なら年間24万円にもなります。東京23区では月極駐車場の相場が2万~5万円程度になるケースもあり、駐車場代が自動車税以上の負担になるケースも少なくありません。
週末しか乗らない場合でも、こうした維持費は、利用頻度が少なくても一定額がかかります。そのため、「乗る回数のわりにお金がかかりすぎる」と感じやすいのです。

維持費と利用頻度を比較して考えることが大切

車を手放すべきか判断するには、まず年間でどれくらい使っているのかを整理してみましょう。
例えば、週末だけ近場へ出かける程度なら、年間走行距離は3000~5000kmほどに収まることがあります。この場合、カーシェアやレンタカーを利用したほうが安く済むケースもあります。
最近はカーシェアの普及が進んでおり、必要なときだけ車を借りる人も増えています。ガソリン代込みのプランも多く、車検や税金の負担もありません。月に数回しか使わないなら、維持費を大幅に減らせる可能性があります。
一方で、小さな子どもがいる家庭や、高齢の家族を病院へ送迎する必要がある家庭では、必要なタイミングですぐ車を使えることが大きなメリットになります。特に、公共交通機関が少ない地域では、通院や買い物の移動手段として車が欠かせないケースもあります。
そのため、「乗る回数が少ない=不要」と単純には言い切れません。維持費だけでなく、送迎のしやすさや移動の自由度も含めて考えることが重要です。

手放す前に維持費を見直す方法もある

もし維持費が負担になっているなら、コンパクトな車に乗り換えることで、自動車税やガソリン代を抑えられる可能性があります。軽自動車は普通車より税金が安く、燃費が良い車種も多いため、週末のみの利用には向いています。
また、自動車保険の内容を見直すだけでも、年間数万円節約できることがあります。必要以上に補償を付けていないか確認してみるとよいでしょう。
さらに、駐車場代が高い地域では、「本当に自宅近くに駐車場が必要か」を考えるのも一つの方法です。少し離れた場所へ変更するだけで、月額料金が下がるケースもあります。
車を完全に手放すとなると、生活スタイルが大きく変わります。買い物や旅行、急な移動で不便を感じる可能性もあるため、まずは維持費を減らせないか検討するのがおすすめです。

維持費だけでなく生活全体で判断しよう

車は、利用頻度が少なくても自動車税や保険料などの維持費がかかります。そのため、「週末しか使わないならもったいない」と感じるのは自然なことです。
ただし、車を持つ価値は単純な利用回数だけでは決まりません。家族との外出が楽になる、荷物を気軽に運べる、緊急時にもすぐ移動できるなど、お金では測りにくいメリットもあります。
一方で、年間の維持費を計算すると、「思った以上に負担が大きい」と気づくこともあります。その場合は、カーシェアへの切り替えや、コンパクトな車への乗り換えなど、無理のない方法から検討するとよいでしょう。
大切なのは、「何となく持ち続ける」のではなく、自分たちの生活に本当に必要かを定期的に見直すことです。家計と暮らしのバランスを考えながら、納得できる選択をしていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー