「ETC休日割引」で安くなるはずが…GWの高速代“往復1万7000円”に驚いた50代夫婦の盲点
《今日は祭日のはずなのに高速道路のETC割引されなかった。調べたら3連休は休日割引なし…まじか?政府何やってるんだよ…3連休こそ高速道路を使ってみんな遊びに行くのに…観光促進になってないじゃないか》
こんなポストが広まったのは昨年秋のことだ。だが同じ疑問は、毎年この時期になると繰り返される。
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都内在住の50代夫婦も、まさにその当事者になった。名古屋に嫁いだ娘のもとへ、生後6カ月の孫に会いに行くため車を走らせた今年のGW。いつもは娘夫婦が帰省してくれていたが、さすがに乳飲み子を連れての長距離移動は大変だろうと、今回は自分たちが出向いた。「ETCだし、休日だし、そんなにかからないだろう」と高をくくっていたという。ETCには、土日祝の高速料金が約3割引になる「休日割引」がある。「ETCなら安い」という感覚は、多くのドライバーに浸透している。だからこそ、後日ETCの利用明細を確認して驚いた。往復の実費は約1万7000円。「え、こんなにするの」と声が出たという。
なぜこうなるのか。
ETC割引には、見落とされやすい「例外期間」がある。ゴールデンウィーク・お盆・年末年始、そして「すべての3連休」だ。NEXCO各社は「これらの期間は、渋滞の激化を避けるため、休日割引が適用されません」と説明している。さらに首都高など都市部の区間はそもそも対象外で、ルートによっては通常料金がそのままかかる。FPの立場からいえば、「ETCカードを持っている=高速代が安くなる」という認識は、かなり危ういと言わざるをえない。
高速代が割引にならない上に、長距離分のガソリン代が数千円単位で上乗せされる。トータルで計算すると、新幹線とさほど変わらない水準になることも珍しくない。それに、連休の渋滞は想像以上にきつい。のろのろ運転が何時間も続き、ヘトヘトになって帰り着く。「荷物も積めるし自由だから」と車を選んだはずが、お金も体も想定以上に消耗した--そんな後悔につながりかねない。
《この時期ETCの割引がないから高速乗らない》という割り切った声もある一方、知らずに乗ってしまう人も少なくない。制度自体は公表されているが、「連休=休日割引が効く」という思い込みとのズレはなかなか埋まらないようだ。「ETCさえあれば安心」という感覚が広く定着している分、気づいたときの落差も大きい。
割引はある。ただし、使えない日がある。GWの教訓を次の連休に生かすためにも、出発前にネットで高速料金を調べておく習慣は持っておきたい。同じ落とし穴は、お盆にも、秋の連休にも待っている。
(金子よし子/FP・ライター)
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