【2026年最新】医療事務の給料はいくら?平均年収や職場・年代別相場を徹底解説
医療事務の平均年収・時給はいくら?
厚生労働省が2025年11月に公開した「第25回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告」から常勤の医療事務の平均年収を確認すると、病院は約438万円、診療所(クリニック)は約334万円でした。同じ医療事務でも、勤め先によって年収に100万円以上の差があることがわかります。
月給*
ボーナス
年収
一般病院
29万3,912円
85万2,399円
437万9,346円
一般診療所
23万5,926円
51万302円
334万1,410円
参照元:厚生労働省|第25回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告
*月給には、扶養手当、時間外勤務手当、役付手当、通勤手当なども含まれます
ただし、一般病院の約438万円という数字には注意が必要です。回答した病院のうち約3割を国立・公立・公的病院が占めています。同調査によると、これらの病院で働く事務職員の平均年収は460~540万円と高い水準となっており、一般病院全体の平均年収を底上げしているとみられます。
実態に近い数字として、民間の医療法人が運営する病院の平均年収は約386万円で、診療所(約334万円)との差は50万円程度に縮まります。
転職活動中の医療事務の平均年収続いて、ジョブメドレーで転職活動をおこなう医療事務(正職員)1,225人の平均年収を確認すると、病院は約362万円、診療所は約354万円でした。
正職員年収
病院
362.3万円
診療所
353.7万円
*2025年4月~2026年4月にプロフィールを更新したジョブメドレー会員の正職員医療事務1,225人
tips|病院と診療所の違いは?
病院は20床以上の入院設備を持つ施設で、診療所(クリニック)は19床以下の施設を指します。
医療事務の業務面では、病院は「外来受付」「入院会計」のように窓口が分かれた分業制が一般的で、DPC(診断群分類包括評価)など専門的な知識が求められる場面も多くあります。一方、診療所は受付から会計、レセプトまで幅広くこなすマルチタスク型の働き方が求められる場合があります。
病院とクリニックの違いはココ!転職前に知っておきたい3つのこと
医療事務は正職員だけでなく、パートやアルバイトで働く人も多いのが特徴です。ジョブメドレーに登録している現職の医療事務のパート・アルバイト1,708人の平均時給は以下のとおりです。
パート・アルバイト時給
病院
1238.9円
診療所
1292.8円
*2025年4月~2026年4月にプロフィールを更新したジョブメドレー会員の医療事務1,708人
パート・アルバイトでは、病院と診療所で時給に約54円の差がありました。なお、全国の最低賃金の加重平均(1,121円)と比べると、高めの水準といえます。
医療事務はどの地域の医療機関からも需要があり、資格や経験を身につければライフスタイルの変化に合わせて働き方を調整しやすい職種です。育児や介護などで一度現場を離れたあとも、パート・アルバイトとして復職しやすいのも特徴のひとつです。
医療事務とは?勤務先別の仕事内容や資格一覧、平均年収を詳しく解説
【年代別】医療事務の平均年収・時給
医療事務として働くジョブメドレー会員の年収・時給を年代別に見ると、正職員は年代が上がるにつれて昇給することがわかりました。
正職員年収
パート・アルバイト時給
20代
312.1万円
1,264円
30代
347.2万円
1,260円
40代
362.0万円
1,269円
50代
373.4万円
1,280円
*2025年4月~2026年4月にプロフィールを更新したジョブメドレー会員の医療事務3,147人
ただし、20代から50代にかけての昇給額は約61万円です。さらに年収を上げるには、後述するキャリアアップや転職などのアプローチも選択肢になります。
一方、パート・アルバイトの時給は年代による差がほとんどなく、1,260円~1,280円とほぼ横ばいです。
【地域別】医療事務求人の平均年収・時給
医療事務の給料は地域によって大きく異なります。以下はジョブメドレーに掲載されている求人6,287件(2026年4月時点)から集計した、都道府県別の正職員平均年収とパート・アルバイトの時給です。
医療事務の年収を都道府県別にみると、東京(約374万円)・神奈川(約360万円)といった都市部で高い水準となっており、地方では270~300万円前後が中心です。地域間の年収差は最大約134万円(東京374万円、高知240万円)にのぼりました。
ただし、家賃や物価も地域によって大きく異なります。都市部と地方の年収差をそのまま受け取るのではなく、生活コストも含めて考えることが大切です。
医療事務が昇給するには
大規模病院の医事課では、経験とスキルを積み重ねることで、リーダー・主任・係長・課長といった役職へのキャリアアップを目指せる場合があります。
医療事務の経験と知識を活かした転換先として、病院の診療情報管理士などの選択肢もあります。診療情報管理士はカルテなどの診療記録を管理・分析する専門職で、病院での需要が高く医療事務よりも高い年収が期待できます。
tips|医療事務の資格は取得すべき?
ジョブメドレー会員の医療事務のうち、資格の有無で年収を比べると、資格なし(348.5万円)のほうが、資格あり(346.5万円)よりもわずかに高い結果となりました*。医療事務の資格は民間認定資格なので、資格の有無が年収に直結するケースは少ないことがうかがえます。
ただし、未経験から医療事務をめざす場合、資格学習の過程で医療制度や診療報酬の基礎を理解でき、採用時のアピールになる可能性があります。未経験からのスタートに不安がある人は、資格取得を就職の足がかりにするのも選択肢のひとつです。
*2025年4月~2026年4月にプロフィールを更新したジョブメドレー会員の医療事務1,920人
公立・公的病院では年収500万円以上を目指せるケースもあります。ただし国立や公立病院などの採用では一定の応募条件と採用試験が設けられているのが一般的です。
また、募集のタイミングが限られており、常時採用をおこなっているわけではありません。公的な病院への転職を考えるなら、必要なスキルや経験を整理して、早めにキャリアプランを立てることをおすすめします。
医療事務の年収はこれから上がる?
医療福祉では処遇改善が進められてきましたが、これまでは対象が看護職など一部の職種に限られていました。しかし、2026年度の診療報酬改定では、看護補助者や事務職員について、2026年度・2027年度にそれぞれ5.7%相当のベースアップ実現を目指す方針が示されました。ただし、これは制度上の目標水準であり、実際の賃上げ幅や反映方法は医療機関ごとに異なります。
勤め先の医療機関がベースアップ評価料を算定すれば、そのお金は職員の基本給等の引き上げに充てることが義務づけられています。勤務先が届け出をおこなっているかどうかを確認してみてください。
自分の年収を見直してみよう
同じ医療事務でも、施設の類型や運営主体、働く地域によって年収は大きく変わります。医療事務は、勤め先によっては年収500万円台も目指せる職種です。この記事のデータと自分の年収を比較して、今の条件を振り返る一つの材料にしてください。
参考・出典
厚生労働省|第25回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告 厚生労働省|令和8年度診療報酬改定の概要 ジョブメドレー会員データ(2025年4月~2026年4月)