神奈川県横須賀市の日産自動車追浜工場(昨年7月)

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 日産自動車追浜工場(神奈川県横須賀市)の2027年度末の車両生産終了に伴い、いすゞ自動車やIHIといった大手企業などが工場の従業員を受け入れる意向を示していることが分かった。

 工場の従業員約2000人のうち、多くが福岡県内の日産傘下の工場に転籍する予定だが、日産は転居を望まない従業員の受け皿を確保する。

 日産は追浜工場の生産部門を中心に、原則として子会社の日産自動車九州(福岡県苅田町)へ転籍させる方針だ。九州工場は追浜工場からの生産移管に伴い、1000人以上の増員が必要となっている。

 日産は九州への転籍者に対して単身赴任手当などの補助を用意したが、住居や子供の通学など家庭の事情により九州へ転居するのが難しい従業員も多い。日産本社(横浜市)など近隣の事業所では受け入れられる人数が限られるため、日産が転職先を探していた。

 関係者によると、いすゞやIHIのほか、日産と取引がある部品会社など神奈川県に工場を構える企業を中心に受け入れる意向だ。1000人超の採用枠が用意され、今夏にも転職活動が始まる予定だという。

 日産は世界的な販売不振を背景に、25年3月期連結の最終利益が6708億円の赤字に転落した。追浜工場を含む世界7工場での自動車生産終了を柱とする再建計画を昨年発表し、経営再建を進めている。