●NHKが個人全体で3番組、コア視聴層で6番組ランクイン
NHKの番組がランキング上位を占めた大型連休中の週に、TBS日曜劇場『GIFT』が民放ドラマとして存在感を示した。REVISIOが発表したテレビ画面注視データ「注目度」の週間番組ランキング(4月27日〜5月3日)で個人全体2位に入り、車いすラグビーを軸にした成長と家族の物語が、視聴者の注目を集めた。

『GIFT』5月10日放送の第5話より (C)TBS

○岩田絵里奈登場の『人生最高レストラン』が上位に

大型連休に入ったこの週は、NHKの番組が個人全体で3枠、コア視聴層で6枠を占める一方、民放のドラマ、街歩き、トーク、生活情報系バラエティも上位に食い込む結果となった。連休中の外出需要が高まる時期でありながら、夜帯の定番番組が一定の注目度を保った点も特徴だ。

個人全体では、TBSの『人生最高レストラン』が4位。今春に日本テレビを退社しフリーに転身した岩田絵里奈がゲストとして登場し、生放送番組での経験やアナウンサーになった経緯、恩人のヒロミからの助言を語る内容が注目を集めた。

フジテレビの『ホンマでっか!?TV』は個人全体5位に入り、「カラダに良い家」をテーマに、照明や家具の配置、色と健康の関係を専門家が解説。新生活や住環境への関心が高まる時期と重なったことも、視聴者の視線を集めた要因と言えるだろう。

また、MBS・TBS系の『プレバト!!』は個人全体10位、コア視聴層10位に同時ランクイン。消しゴムはんこと俳句を軸に、M!LKメンバーや初登場ゲストが査定に挑む構成で、連休前後の在宅視聴にも合う安定した強さを見せた。

コア視聴層ランキング

個人全体ランキング

○選手を支える道具や家族の葛藤にも焦点

車いすラグビーを題材にしたTBS日曜劇場『GIFT』の第4話が、個人全体で2位にランクイン。NHKの番組が上位を固める週の中で民放ドラマとして最上位に入り、春クールの中心作としての存在感を示した。

第4話は「第一章完結前編」と位置づけられ、再始動したチーム「ブルズ」が新たな段階へ進む回。圭二郎(本田響矢)と激突して転倒した坂東(越山敬達)に、母・陽子(西尾まり)が強く反応。坂東の実力を見抜いた伍鉄(堤真一)は、陽子を「巨大衛星」に例えながら、坂東が競技の中で輝ける方法を探っていく。

宇宙物理学者である伍鉄が、親子の距離や選手の可能性を独自の比喩で捉えるところも、この回ならではの見どころ。一方で、圭二郎の競技用車いすにひび割れが見つかり、車いす職人・高水(田口浩正)のもとへ向かう展開も描かれた。車いすラグビーの激しい接触だけでなく、選手を支える道具や家族の葛藤にも焦点を広げた構成だ。

終盤には、人香(有村架純)の父・英夫(山中聡)にまつわる新たな事実が判明し、物語は次の局面へ。競技に向き合う若い選手の成長と、家族が抱える不安を並走させたことが、日曜夜のドラマ視聴を引きつけた回となった。

●連休中にぴったりの「逗子・葉山」特集
大型連休中の土曜夜に放送されたテレビ東京『出没!アド街ック天国』の「逗子・葉山」特集が、個人全体で5位、コア視聴層で8位にランクインした。都心から車で約90分という距離感と、海沿いのドライブ需要が高まる時期が重なり、行楽気分を後押しする内容となっている。

今回のテーマは「ドライブで行きたい! 美味しい逗子・葉山」。相模湾の幸や旬のしらす、希少な葉山牛を軸に、三浦半島のリゾート地としての食の魅力を紹介した。1位には「相模湾の幸」が入り、昭和初期に魚屋として創業した「逗子 魚勝」や、漁港から直接仕入れる魚を使った「佐島 成一食堂」などが登場している。

しらすの項目では、生しらすと釜揚げしらすをたっぷりのせた丼や、直売所で手に入る釜揚げしらすを紹介。行列を呼ぶカレー店「スパイスツリー」や、元ラグビー日本代表キャプテンの廣瀬俊朗さんが開いた発酵カフェにも触れ、地元の店の個性が伝わる構成だった。

さらに、神奈川県立近代美術館葉山館周辺の「アートと美食」や、国の登録有形文化財に泊まれる葉山加地邸など、食だけに閉じない過ごし方も取り上げられた。グルメ、海、建築、文化を一度に見せる内容が、連休中の視聴者にとって次の外出先を想像しやすい回だったと言えるだろう。

REVISIO 独自開発した人体認識センサー搭載の調査機器を一般家庭のテレビに設置し、「テレビの前にいる人は誰で、その人が画面をきちんと見ているか」がわかる視聴データを取得。広告主・広告会社・放送局など国内累計200社以上のクライアントに視聴分析サービスを提供している。本記事で使用した指標「注目度」は、テレビの前にいる人のうち、画面に視線を向けていた人の割合を表したもので、シーンにくぎづけになっている度合いを示す。 この著者の記事一覧はこちら