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 ◇明治安田J1百年構想リーグ第13節 浦和2―0川崎F(2026年4月29日 埼玉)

 明治安田J1百年構想リーグは各地で10試合を行い、浦和はホームで川崎Fに2―0で快勝した。2度のPK戦負けを含む連敗を7でストップ。成績不振によるマチェイ・スコルジャ監督(54)の解任を受けて緊急登板した田中達也暫定監督(43)が初采配を白星で飾った。

 緊急登板でチームを整備した。就任から1日。準備期間がほぼない中、田中暫定監督が自身の“色”を出した。元日本代表のMF中島を今季初先発に抜てきし、攻撃的MFもこなせる渡辺をボランチに配置。攻撃的布陣で連敗を7で止め「試合開始からプラン通りに運べた。結果的に2―0で勝てて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 主導権を握りながら前半は0―0。今季終了までの期間限定指揮官はハーフタイムに「素晴らしいサッカーをしてる。あとは結果を出すだけだ」とハッパをかけた。後半9分にMFサヴィオが右足で先制すると、同26分にはピッチに送り出した直後のFW小森が左足で加点。采配が的中し、シュート数13―6と内容でも圧倒した。

 試合前のミーティングはスコルジャ前監督の約半分の約20分とコンパクトにまとめた。(1)つなげるところはつなぐ(2)球際と攻守の切り替えの徹底など要点を絞り「試合中に監督ができることは少ない。選手間で対話して伸び伸び戦おう」と送り出した。GK西川は「シンプルで分かりやすかった」と説明。中島は「監督がかむことが多かったのでリラックスできました」と笑った。

 ボールをつなぐ意識が上がったことで攻め急ぐ場面が減り、無駄なボールロストが激減。体力の消耗が減り、連敗中の課題だった終盤の失点も防げた。くしくも4月29日は25年前にプロ1年目の田中暫定監督が浦和でJリーグデビューした日と同じで「新しい記念日になりました」と笑顔。かつてワンダーボーイと呼ばれた青年監督が危機的状況にあったチームに勝ち点3をもたらした。