(『豊臣兄弟!』/(c)NHK)

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NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK総合、日曜午後8時ほか)。

<この大河の最重要場面>平伏する大名を前に微塵の笑みもない秀吉・秀長…『豊臣兄弟!』視聴者が不穏を予感した冒頭シーンはこちら

4月26日に放送された第十六回「覚悟の比叡山」では、藤吉郎と小一郎が、姉・ともに対して息子・万丸を養子に差し出すよう説得する場面が描かれました。

母としての葛藤を体現したとも役・宮澤エマさんの演技に、多くの視聴者が心を揺さぶられたようです。

*以下第十六回のネタバレを含みます。

<第十六回のあらすじ>

浅井の忠臣・宮部継潤(ドンペイ)の調略を請け負った藤吉郎(池松壮亮)。

継潤は、藤吉郎の子を人質に寄越すなら織田につくという。


(『豊臣兄弟!』/(c)NHK)

子のない藤吉郎は、とも(宮澤エマ)の子を差し出そうとするが、ともは激怒。

困り果てた藤吉郎は、小一郎(仲野太賀)に説得を任せる。

一方、敗走した長政(中島歩)と朝倉義景(鶴見辰吾)は、比叡山延暦寺に立てこもる。

信長は、織田に従わないなら寺を焼き払えと光秀(要潤)に命じ……。

子を思う母の強い拒絶

浅井長政の家臣・宮部継潤の調略を任された藤吉郎と小一郎。

継潤は織田方につく条件として「お手前のお子をわしにくだされ」と要求。

子のいない藤吉郎と小一郎は、姉・ともの息子である万丸を差し出す案を思いつきます。

ともの夫・弥助を伴って説得に訪れるも、ともは激しく反発。

「離縁じゃ! 万丸を捨てるぐらいなら、あんたを捨てる!」「万丸につらい思いをさせてまで、多くの者のことなんて考えられん!」「私は、死んでも万丸を手放さん!」

強く言い放ち、その場を立ち去ります。

「なんで万丸じゃなきゃいけないの」

その後、再びともを訪れた小一郎は、家族が共に生きることの意味や侍としての覚悟を語ります。


(『豊臣兄弟!』/(c)NHK)

「でもなんでうちの万丸じゃなきゃいけないの…」と問いかけるとも。

そしてともは言葉を発することなく、ただ静かに震えながら涙を流します。

その姿に視聴者からは、「宮澤エマにしかこの役は演じられないのではないか」「ずっと大河に出てほしい」といった称賛の声が相次ぎました。

腹巻に込められた母の祈り

万丸が養子に出されて3ヵ月後、ともと弥助は宮部のもとを訪れました。

ともは懐から腹巻を取り出し、息子を思いながらこう語ります。

「あの子はおなかが弱い子なので、冷やさんようにしてあげてください」「寝れん時は、花つみの歌を」「そそっかしい子なのでよく転ぶのです。目を離さなんでやってください」

涙を流しながらも気丈に振る舞う姿に、視聴者の感情も大きく揺さぶられたようで…

「宮澤エマの母性愛、圧巻でした」「静かに流れる涙に貰い泣きせずにいられなかった」「ともの涙にこちらも涙腺崩壊。届け母の思い、届け腹巻き」「宮澤エマさんMVPでしょう。怒りも悲しみも慈しみも」など、その演技を称賛する声が数多くみられました。

万丸を待ち受ける運命とは

万丸は、のちの関白・豊臣秀次となる人物です。

史実では豊臣秀吉の命により、高野山に追放され切腹するという悲劇的な最期を迎えることでも知られています。

この背景をふまえ、視聴者からは「ここまで可愛がっていたのであれば、秀次事件はどう描かれるのか」「万丸が秀次…このドラマは秀長死亡と同時に終わってくれ」といった声も上がっています。

母としての愛情と、戦国の世に生きる者の宿命を圧倒的な存在感で演じている宮澤エマさん。

家族の行く末が今後どのように描かれていくのか、目が離せません。

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大河ドラマ第65作「豊臣兄弟!」で描くのは、戦国時代のど真ん中。強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡──夢と希望の下剋上サクセスストーリー!!

主人公は天下人の弟・豊臣秀長。

歴史にif(もしも)はないものの、『秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった』とまでいわしめた天下一の補佐役・秀長の目線で戦国時代をダイナミックに描く波乱万丈のエンターテインメント!

秀長を仲野太賀、秀吉を池松壮亮が演じ、脚本は八津弘幸、語りは安藤サクラが担当する。