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メカニズムは992.2型911 GTSの強化版

992.2型ポルシェ911の最強仕様、ターボSが英国の路上へ降り立った。誕生から半世紀が過ぎた911のターボは、遂にハイブリッド化された。20年ほど前、この名門スポーツカーが電動化技術を得ると想像した人は、殆どいなかったはず。

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メカニズム的には、2025年にアップデートを受けた911 GTSの強化版といっていい。3.6L水平対向6気筒エンジンは、2基のモーター内蔵ターボで過給。8速デュアルクラッチAT内にも、電圧400Vで稼働する81psの駆動用モーターが仕込まれている。


ポルシェ911 ターボS カブリオレ(英国仕様)

T-ハイブリッドと呼ばれるこのシステムは、燃費より速さ重視。最高出力は711psに達し、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを、先代の911 ターボSより14秒も速く周回できるとか。この差は、相当なものといえるだろう。

制御電圧が上昇し、エンジンブロック上部に載っていた補機類は不要になったが、空いた場所にはその高電圧用の機器を実装。エンジンの搭載位置は、僅かに落とされたという。アクティブ・アンチロールバーと、後輪操舵システムも改良を受けた。

カブリオレの車重は2シーターで1810kg

ボディは、同等のパフォーマンスを誇るスーパーカーより小柄。全長4551mm、全幅1900mmで、郊外の道での緊張感は、より少ないといえる。最新の安全基準に合致させるため、ボディ自体には強化も施されている。

車重は、ハイブリッド・システムなどによって、従来から85kg増加。クーペで1725kgだが、カブリオレの場合は更に重く、1810kgある。ちなみに、この数字はリアシートを省いた2シーター状態のもの。無償オプションで、2+2にすることができる。


ポルシェ911 ターボS カブリオレ(英国仕様)

ブレーキディスクは前が420mm、後ろが410mmのカーボンセラミック製。パワーアップに対応するため、タイヤサイズは後ろが10mm拡幅され、325となった。

ミドシップより間違いなく優れる実用性

インテリアは、992.2型の911で共通するが、上質で居心地が良い。プラスティック製の部品は多いものの、品質は高く、ポルシェらしいスポーティでラグジュアリーな雰囲気を乱していない。とても魅力的な場所だ。

試乗車では、ターボナイト・グレーのシートベルトとカーボン化粧トリムが、レッド・レザーを効果的に引き締めていた。もう少し、明るいカラーコーディネートも似合うだろう。ステアリングボス中央の、ポルシェ・エンブレムはクラシカルで好ましい。


ポルシェ911 ターボS カブリオレ(英国仕様)

エンジンのスタートスイッチは、ボタン式。911 GT3のロータリースイッチの方が、気分はアガる。シフトレバーは短いスティック状。長いレバーを懐かしむ人は多いはず。

ドアポケットは充分大きく、フロント側には、ちょっとした旅行カバンを載せられる荷室。2人でバカンスを楽しむなら、シートの後方へ大きなスーツケースを積める。ミドシップ・レイアウトより、実用性は間違いなく優れる。

アマルフィやアルトゥーラに並ぶお値段

オプションなしのお値段は、英国では約21万ポンド(約4410万円)から。素のままでオーダーする人は、ほぼ存在しないと思うが。

フェラーリ・アマルフィ・スパイダーやマクラーレン・アルトゥーラ・スパイダーと、ほぼ横並びの価格といえる。911のターボは、他のスーパーカーより2〜3割お手頃な時代もあったが、近年はそうもいかないようだ。


ポルシェ911 ターボS カブリオレ(英国仕様)

気になる走りの印象とスペックは、ポルシェ911 ターボS カブリオレ(2)にて。