特殊な繊維を噴射。Onの最新ランニングシューズは最先端のテックが盛り盛り
2026年4月16日に発売開始された、On(オン)の新作シューズ「ライトスプレー クラウドモンスター 3 ハイパー」。Onが誇る最新テクノロジーがモリモリに搭載されたシューズを早速体験してみました(2026年4月19日に開催されたランイベント、オン スクワッド レース トウキョウでも体験ブースが用意されていました)。
特殊な繊維で作られた近未来的なアッパー
まず気になるのは、他のシューズとは一線を画すアッパーデザインでしょう。モデル名にもある通り、「ライトスプレー クラウドモンスター 3 ハイパー」にはライトスプレーという革新的なアッパー製造技術が採用されています。
ライトスプレーの製造過程は以下の動画でご覧いただけます。
2024年に発表されたこの技術は、チームのメンバーが、グルーガンを使って蜘蛛の巣を作る動画からインスピレーションを得て開発されたもの。自動化されたロボットが特殊なフィラメントを噴射してアッパーを成形するのですが、その所要時間はわずか数分。超軽量であることに加え、アッパー製造時の廃棄物、二酸化炭素排出量も大幅に軽減されるそうです。
今までは、トップレーシングシューズのみに使用されていたライトスプレーが、今回初めて「クラウドモンスター」シリーズに採用されました。ワクワクするビジュアルです。
履くのは少し手間。それでも楽しく走れます
脱ぎ履きがしにくいのではないか、フィット感がキツ過ぎたりユル過ぎたりするのではないかと思う人もいるでしょう。正直、“履く”に関しては一般的なランニングシューズと比べると少々手間がかかりますが、脱ぐについては割とスムーズです。
履き心地はピッタリとしたフィット感(五輪や世界陸上でライトスプレー採用のシューズを履いたアスリートがメダリストになっているので、フィット感が悪いわけはないのですが)。
個人的には踵が緩かったりするのではないかと心配していたのですが、そんなこともありませんでした。普段、Onのシューズは27.0cmを履いている筆者ですが、「ライトスプレー クラウドモンスター 3 ハイパー」も同じサイズで大丈夫でした。
ただし、履き口部分にソフトな素材を使っているわけではないので、靴擦れ予防のために履き口が肌にあたらない長さのソックスを履くのがおすすめです。ちなみに、シューズを購入するとロングソックス(Elite Run Sock High Hyper)が付いてきます。
ソールユニットについては、こちらも新発売の「クラウドモンスター 3 ハイパー」と同様です。ミッドソール上層には大きなエネルギーリターンを発揮する ヘリオンHF ハイパーフォームを、下層には耐久性に優れたヘリオン スーパーフォームが採用されています。
実際に走ってみるとエネルギッシュな反発力が感じられます。沈み込んでから大きく跳ねるタイプではなく、レスポンスが良いのでテンポよく足を前に運んでいける感覚が得られました。“スーパートレーナー”と呼ばれるスピードを出しやすいトレーニング用シューズにカテゴライズされるシューズで、レーシングモデルよりも扱いやすく、楽しく走ることができます。
以前、レビュー記事を書いた「クラウドモンスター 3」よりも反発力が強く、グイグイと進んでいける感じがしました。
シューズの重量は約205g(メンズ26.5cm)。わずか8つのパーツ(1つのアッパー、2つのミッドソールパーツ、5つのアウトソールのラバーパーツ)で構成されたミニマルな構造も「ライトスプレー クラウドモンスター 3 ハイパー」の魅力。そのシンプルさによる洗練された印象と、近未来感がたまりません。
ランニング時に履くのはもちろんですが、夏になったらショーツと合わせて普段履きするのもいいかも。
