「揚げ物」をやめたことで、暮らしが好転した事例を紹介します。教えてくれたのは、ダイエットカウンセラーで料理家のおにゃさん。子育てと家事を両立するなかで、油を使う調理に負担を感じていたそうですが、思いきってやめたことで片づけや掃除の面でメリットがあったといいます。揚げ物を食べたいときの工夫とあわせて、詳しく聞きました。

「揚げ物」をやめたら、暮らしに変化が

揚げたてのコロッケや唐揚げ。食卓に出すと子どもたちは大喜びで、おいしそうに食べる顔を見るのは親としてやっぱりうれしい。

【写真】揚げ物を食べたいときの調理アイテム

でも、つくる側としては「そのあとの片付け」がちらりと頭をよぎる、少し気合いのいるメニューでもあります。

以前の私は、コンロ周りに飛び散った油の掃除、数日間抜けないにおい、そして使い終わった油の処理にずっとストレスを感じていました。

そこで思いきって「家で揚げ物をしない」と決意。するとキッチンだけでなく、毎日の暮らしの流れまで、想像以上の変化が出てきました。

食後の家事が減って、自分時間が増えた

揚げ物をやめていちばん変わったのは、食後の片付けが格段にラクになったことです。

以前は、油を固めて捨てたり、オイルポットに移して次回まで管理したりという細々した作業が、地味に面倒でした。

それ以上に大変だったのが、コンロ周りの油はねや換気扇のベタつき。調理そのものより、掃除に時間とエネルギーを使っていたかもしれません。

重いサラダ油をストックしておくために収納スペースが取られるのも、気になっていました。

揚げ物をやめてからは、コンロ周りをさっとふくだけで終わるように。「以前はあんなに時間をかけていたのに」と拍子抜けするくらいあっさり片付くようになって、食後の気持ちがずいぶん軽くなりました。

そうして生まれた15〜20分で本を読んだり、ゆっくりスキンケアをしたり。キッチンの家事に追われていた時間が、自分を整える時間に変わっていきました。

うれしい変化がもうひとつ。サラダ油を買わなくなったことで、食費が減りました。油って意外と高いんですよね。1本数百円とはいえ、頻繁に買い替えていた頃と比べると、年間でそれなりの金額になります。揚げ物に合わせて買っていたソースやパン粉なども買わなくなって、食材のムダも減りました。

家計簿をつけているわけではありませんが、食費も少しラクになった実感があります。

揚げ物料理をしたいときは「ノンフライヤー」

とはいえ、子どもたちはやっぱりカリッとした食感が好き。そんなわが家で大活躍しているのが、ノンフライヤーです。

高温の熱風で食材の脂を使って仕上げるこの調理器、実際に使ってみると「揚げ物の代わり」どころか、それ以上の使い勝手のよさを感じました。

「焼く」より均一に火がとおり、「蒸す」より香ばしく、「揚げる」よりずっとヘルシー。

なかでも気に入っているのがから揚げです。たっぷりの油で揚げたものとは仕上がりが違いますが、鶏肉自身の脂でカリッと焼き上がった味わいは、これはこれでおいしい。余分な脂が下に落ちるので、食べ盛りの子どもたちにも気兼ねなく出せます。

タイマーをセットして放っておけるのも助かっていて、その間に副菜をつくったり、子どもの宿題を見たり。キッチンでの動きにムダがなくなりました。

そしてなにより感動したのが、使ったあとの掃除の簡単さ。バスケットを取り外してさっと洗うだけで、油が飛び散ることもなく、コンロもシンク周りも汚れない。

「揚げ物の片付けをおっくうに感じていたのはなんだったんだろう」と思うほど、調理後のストレスがなくなりました。

揚げ物は「外食の楽しみ」に。食の満足度を上げる工夫

もちろん、揚げ物を完全にやめたわけではありません。家で揚げない代わりに、「外食で楽しむこと」にしています。

「家ではシンプルに、外では思いきり楽しむ」というメリハリをつけることで、食事そのものへの満足感も上がりました。

わが家で「揚げない暮らし」は、忙しい日々をちょうどいいペースで回していくための、ひとつの選択肢になっています。