各地で大きな樹木の倒木が起きている。4月21日の「武田砂鉄ラジオマガジン(文化放送)」では、東京科学大学教授の中島岳志が倒木の理由を説明した。

中島「全国で倒木が相次いでいます。3月7、8日に東京・世田谷区の砧公園にある大きな木が倒れてニュースになりました。その後も色んなところで大きな木が道などに倒れるニュースが相次いでおり、樹木医の人が早く診断して切らないとみたいな話になっています。 

ところが『土中環境』という本の著者で造園家の高田宏臣さんは樹木医の方々が一本一本の木を見て判断していることに疑問を呈されているんです。 

高田さんは『木は一本一本見るんじゃなくて、木が生えている環境全体を見ないと倒木の理由はわからないんじゃないか』とおっしゃっているんです。今、何が起きているかというと、木が健全に育まれてきた環境が荒れているようなんです。特に去年、雨がかなり少なかったですよね。そうすると乾燥して深いところに水が行かなくなってしまってる。そうすると根っこが浅いところに集中し始めるんです。そこに大きな風が吹くと根っこが大きな木を支えることができなくなって『根返り』という言い方をするんですけど、根っこからひっくり返ってしまうんです。 

砧公園の木を見ましたが、途中からペキッと折れてるんじゃなくて、根こそぎひっくり返る倒れ方をしていました。各地の木もできる限り映像で見ているんですけど、殆ど『根返り』という倒れ方をしているんです」