2026年4月13日週の週間騰落率

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 読売新聞社が公表する日本株の株価指数「読売333」。

 投資情報サイト「トレーダーズ・ウェブ」などを運営する「DZHフィナンシャルリサーチ」の日本株アナリストである小松弘和氏が、毎週月曜に、前週を振り返りながら、読売333の値動きを解説します。構成銘柄の動向も詳しく紹介し、日本株市場の「今」が分かります。

先週の読売333

 読売333は週間で横ばい。日経平均は2・7%高、TOPIXは0・6%高となった。

 中東の地政学リスクに対する警戒が和らぎ、米国株の動きが良くなった。これを受けて、前の週同様に大型のハイテク株が買われる展開。ハイテク株の影響を受けやすい日経平均は、これらへの買いが活発となった14日と16日に2%を超える上昇となり、16日には2月27日以来、約1カ月半ぶりに史上最高値を更新した。

 読売333は0・03%高とかろうじてプラスを確保したものの、日経平均やTOPIXには見劣りした。前の週同様に大型のハイテク株に資金が集中したことで、日経平均の日々の振れ幅が大きくなった。一方、大型ハイテク株以外には米国株高の好影響は限られたことから、TOPIXは小幅な上昇にとどまった。読売333の構成銘柄は、週間で上昇が145銘柄、下落が187銘柄(横ばい1銘柄)と、下落銘柄の方が多かった。「等ウェート型」で特定の銘柄の影響を受けづらい読売333は相対的に上値が重く、横ばい程度の動きにとどまった。

個別株の動向は?

 米国でナスダックの強い上昇が続いたことを追い風に、ソフトバンクグループ(9984)、TDK(6762)、アドバンテスト(6857)、村田製作所(6981)など、大型のグロース株が大幅上昇。年前半に売り込まれていたソフトウェア関連の再評価機運が高まり、安値圏で推移していた富士通(6702)やNEC(6701)が鋭角的に切り返した。

 一方、中東の戦闘終結期待が高まったことから、川崎重工業(7012)や三菱重工業(7011)など防衛関連が大幅安。3月のリスクオフ時に底堅く推移していた三井物産(8031)や三菱商事(8058)など商社株が売りに押された。

構成銘柄紹介

ベイカレント(6532)

 総合コンサルティング大手。今期の大幅増収増益計画が好感され、決算発表翌日の15日にストップ高となった。AIの進化が逆風になるとの警戒から今年に入って株価が大きく調整していただけに、同社に強い動きが見られたことで、同様の理由でこれまで敬遠されていた多くの銘柄にも見直し買いが入った。時価総額は約8700億円。

ソフトバンクグループ(9984)

 孫正義氏が率いる純粋持ち株会社。時流に応じて会社のスタイルを柔軟に変化させており、今は投資会社の色合いが強い。AI関連に注力投資しており、米国株、特にナスダックとの連動性が高い。そのナスダックが連日で上昇して史上最高値を更新したことから注目度が高まり、週間で2割近い上昇となった。時価総額は約25兆8600億円。

読売333とは

 「読売333」は、読売売新聞社が公表する新たな株価指数。最大の特徴は、333銘柄をすべて同じ比率(約0・3%)で組み入れる「等ウェート型」という算出方法で、野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティングが算出実務を担っている。国内のすべての上場株式の中から、売買代金と浮動株時価総額によって銘柄選定が行われている。年4回ウェート調整を行い、毎年1回、11月の最終金曜日に銘柄入れ替えを実施する。

執筆者紹介

小松 弘和(こまつ・ひろかず)

 投資情報サイト「トレーダーズ・ウェブ」などを運営する「株式会社DZHフィナンシャルリサーチ」の日本株情報部アナリスト。証券会社、生命保険会社勤務のほか、マネーサイトでの株式分析経験などがあり、金融全般に精通している。

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