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 ◇セ・リーグ DeNA2―0広島(2026年4月19日 マツダ)

 左足の上げ幅が明らかに違った。DeNA・石田裕が見つめ直したのは“足元”だった。厳密に言えばフォームを「変えた」のではなく「戻した」のだ。

 前回登板だった12日、同じ広島戦。左足のスパイクの底を右太腿付近まで大きく上げるように投球していた。「プロに入って一番、感覚が悪かった」と振り返ったように5回4失点。出力アップを求めてモーションを大きくしたものの、ブレによって投球動作のバランスが崩れた。中6日での再戦となったこの日、上げる左足のスパイク底の高さをふくらはぎまでに抑えた。

 前回登板の後、小杉チーフ投手コーチからは「足を上げない方が感覚がいいんじゃない。スピードボールがあるに越したことはないけど、本来はコマンド(制球力)で勝負する投手だから」と原点回帰を促された。

 この日はその制球が安定し、前回2つだった四球は1つだけで6回5安打無失点。今季4戦目で初白星を挙げた。

 

 チームも今季初の3連勝。トライ&エラーは進化には不可欠だ。「自分の投球にフォーカスしてやってきた。やっぱり勝つっていいな」。自らの長所を再確認できた勝利は格別だった。 (重光 晋太郎)