【過熱する“紀子さまバッシング”の背景】きっかけは小室圭さんと眞子さんの結婚時の騒動、「子育ての失敗」と揶揄する声まで出る事態に
秋篠宮妃・紀子さまは公務に精力的に取り組まれている一方で、近年はメディアやSNS上で厳しい批判に晒されている。悠仁さまの警護に関する問題から、ファッションや所作までがそ、バッシングの対象となっている紀子さま。いったい、どうしてこのような状況が生まれているのか。【前後編の後編】
【写真】紀子さまの白いセットアップを見る。ほか、秋篠宮さまと「修養団」の創立120周年記念大会に出席された姿なども。
「秋篠宮家の子育ての失敗」と評価が一変
前編で報じたように、かつては雅子さまが批判の対象になっていた。2013年には『週刊文春』が読者対象のアンケートを実施し、その結果について〈皇后にふさわしいのは『雅子妃38%』『紀子妃62%』の衝撃〉の見出しでセンセーショナルに取り上げている。
それが、いつから紀子さまがバッシングの対象となってしまったのか。
2017年──秋篠宮家の長女・眞子さんの婚約相手・小室圭氏の母親の金銭トラブルが明らかになると、批判が秋篠宮家へ向けられるようになった。
皇室の歴史に詳しい小田部雄次氏(静岡福祉大名誉教授)が指摘する。
「当初は結婚を容認した秋篠宮家が、小室家の事情を知って態度を硬化させました。しかし、眞子さんは小室氏との結婚を強く望み、紀子さまと意見が対立。この経緯が、紀子さまの教育方針などの批判へとつながり、その後のバッシングへの引き金になったと言えます」
プラスに評価されたことまで、正反対の評価に転じたことが特徴的だ。
結婚騒動前は、眞子さん、佳子さまがICU(国際基督教大学)に進学したことが、「進歩的で時代に合っている教育方針」などと評価されていた。
『AERA』(2010年1月4・11日号)では姉妹のICU進学や悠仁さまのお茶の水女子大附属幼稚園入園など、皇室の慣例にこだわらない教育方針を〈秋篠宮家の「教育力」がここにある〉と評している。
ところがICUで出会った小室氏との結婚騒動後は、「学習院に進学すれば騒動は起きなかった」「秋篠宮家の子育ての失敗」と評価が一変し、紀子さまの教育方針の問題として取り上げられた。
雅子さまと愛子さまの人気は高まる一方
一方、雅子さまは2019年5月の御代替わり後は体調も徐々に回復。国際親善の場面では、語学力を存分に発揮し、「令和の皇室外交」を印象付けた。
「雅子さまと愛子さまの母子愛によりバッシング報道や不登校問題などの不遇の時代を乗り越えたことは、現代のメンタルヘルスへの理解とも重なり、多くの国民の共感を得たと言えます」(同前)
雅子さまと愛子さまの人気は高まる一方だ。新聞の世論調査では「女性天皇」支持が約7割を占め、「愛子天皇待望論」は大きい。
それに応じて、現行の皇室典範における次世代の皇位継承者である悠仁さまをめぐり、紀子さまの密着ぶりが注目されている。皇室記者が明かす。
「悠仁さまが成年皇族となってから、紀子さまがプロデューサーのように公務に同行している。昨年11月のデフリンピック観戦のための伊豆大島訪問、今年3月のスキーオリエンテーリング国際大会観戦のための北海道訪問など、悠仁さまが関心を寄せそうな公務に紀子さまが寄り添っている。『将来の天皇』である悠仁さまの姿を世に知らせたいと心を砕いているのではないか。ただ、そのこと自体が批判的に捉えられる向きもある」
小田部氏は指摘する。
「そもそも国民にとって、皇族は『やんごとなき方々』であるとともに、『我々の税金で生活している人』という意識がある。それゆえ、公務のやり方や結婚相手にまで敏感になり、少しでもトラブルが表出すると、批判の対象になる。とくに今は『特権的に見えるもの』を叩くことで自らの生活の不遇を晴らす人も増えている。そのなかで、かつては雅子さまだった批判の対象が紀子さまに移ったという面もあるのでしょう。ネットの批判が拡散されバッシングがさらに激しくなる負のスパイラルも生まれています」
紀子さまへのバッシングが続く状況について宮内庁は、「宮内庁では、皇室の方々のご活動やお人柄について、正確な情報を多くお届けすることが重要と認識しており、宮内庁ウェブサイトの充実、SNSによる積極的な情報発信等を通じて、皇室に対する国民の理解の増進に努めています」(総務課報道室)と回答した。
必要な検証を超えた不満の捌け口となっていないか、国民が考えるべき時なのかもしれない。
(了。前編から読む)
※週刊ポスト2026年4月17・24日号
