Image: Wes Davis / Gizmodo

家の中を理想通りにきれいに保つだけでも大変なのに、日常的に窓掃除まで行う時間なんてない! でも、できることなら常にきれいな窓から外を眺めていたいものです。

米GizmodoのWes Davis氏は、 CES 2026の会場で、エコバックスの窓掃除ロボット「Winbot W3 Omni」が大きなガラス面を往復しながら掃除しているのを見たとき、興味をそそられずにはいられなかったと述べています。

このロボットは本当に窓をきれいに保つのに役立つのでしょうか。それとも、またしてもテクノロジーを駆使した、期待外れの半端な解決策に過ぎない?

結論から言うと、Davis氏の感想は後者。この窓掃除ロボットが処理できる窓はせいぜい3枚程度で、700ドル(約11万円)という価格に見合うだけの価値があるとは到底思えないという辛口なものでした。

とはいえ、大きな窓がたくさんあるような家や高層マンションに住んでいる人には便利かもしれないと付け加えています。

Ecovacs「Winbot W3 Omni」

長所

・早く効率的に窓掃除ができる

・しっかりとした吸引力

・大きな窓に最適

・十分なバッテリー寿命

・操作が簡単なアプリ

短所

・小さな窓には向かない

・人の手で掃除するほどきれいにはならない

・トラブルシューティングが不十分

「Winbot W3 Omni」には「インテリジェントなマルチセンサー検出」機能が搭載されていますが、これは単に動かないものに遭遇して衝突センサーが作動した場合、停止して反対方向に進むというものです。しかも、かなり強い力で押し返さないと動きません。窓のそばに置いてあったHomePod miniは軽すぎて、押しやられてしまいました。

Image: Wes Davis / Gizmodo

公平を期すために、W3 Omniの長所についても少し話しましょう。実際に窓に張り付いて掃除してくれる方法などはおもしろい点です。数年前に大ヒットした吸盤式で壁に取り付ける完全独立型の「Displace TV」のように、Winbotsも設置すると内蔵モーターが起動し、プラスチックと金属製の吸盤が窓にぴたっと張り付いて拭き掃除を行います。

一度取り付けられると、W3 Omniは一対のゴム製のキャタピラを使ってガラスの上を走行します。ロボットの側面にある接触検知センサーは、窓の外縁のフレームに到達したことをかなり正確に検知します。エコバックスによると、フレームレスガラスの端も感知できるとのことです。実際にCESの会場にあったフレームレスガラスでその機能が動作しているのを目にしましたが、ロボット掃除機が階段から転落するのを防ぐのと同じように、うまく機能していました。

Image: Wes Davis / Gizmodo

W3 Omniは、ロボットからドック内部のリールまで伸びる柔軟な編組(網目状に筒状に編み上げた)ケーブルで駆動します。このケーブルはゆっくりと巻き戻され、ロボットが移動するにつれてたるみが生まれます。ドックにはバッテリーが内蔵されており、小型マイクのXLRコネクタのような5ピンコネクタで接続します。これにより、屋外でも使用できるほど持ち運びやすくなっています。ケーブルは家の中からすべての窓の外側をカバーできるほど十分な長さがありました。掃除が終わったら、ドックのボタンを押すと、ケーブルが優しく、しかし素早く巻き取られます。

W3 Omniには、マイクロファイバーパッドが搭載されており、定期的に洗浄液を窓に噴霧しながら掃除を行います。窓掃除ロボットが左右に行ったり来たりするたびに、窓にこびりついた埃がどんどん消えていくのを見るのは、とても満足のいくものでした。それほど時間もかからず、一番大きな窓(4 x 3.5フィート)の外側は、「徹底」設定で5分強、「高速」設定で2分強で終わりました。

Screenshot: Wes Davis / Gizmodo

掃除が終わると、自らおおよそ元の場所に戻ります。ガラスから取り外すには、ロボットのハンドルをつかみ、電源ボタンを長押しして、掃除機のモーターが減速して停止するまで待ちます。次に、W3 Omniの底からパッド(接着されているプラ​​スチックフレーム付き)を取り外し、ドック前面のパネルを開けてパッドを入れ、パネルを閉じ、ドックを水と4つの回転ブラシでパッドを洗浄するように設定します。洗浄にかかる時間は、Ecovacs Homeアプリまたはドック上部のディスプレイとコントロールを使用して選択した設定によって異なりますが、1分から1分半で完了します。

アプリの操作もそれほど複雑なものではなく、ファームウェアのアップデートには必要ですが、アプリでできることはすべて、ドックのディスプレイからも実行できます。清掃モードの設定と切り替えもディスプレイ上で行えます。

拭き取り跡が残ることも

Image: Wes Davis / Gizmodo

筆者がW3 Omniを初めて使用した際には、窓にひどい筋が残ってしまいました。これは、パッドを十分に濡らしていなかったことが原因のようでしたが、パッドを適切に湿らせた場合でも、特に小さな窓ガラスでは、隅に筋が残りました。また、センサーが外側の部分にあるテーパー状のフレームを捉えることができず、窓の外側も拭くことができませんでした。ロボットはその場で停止して、この特定の窓を掃除できないというエラーメッセージを表示していました。

最初のテストの結果、特に埃っぽい場所では、2枚程度の窓を拭くごとにパッドを洗浄して交換するのが、拭き跡を防ぐ最善の方法のようでした。パッドを清潔に保たないと、拭き跡が残ってしまう可能性があります。

Image: Wes Davis / Gizmodo

次なる問題は、我が家で一番大きな窓で試したところ、W3 Omniが最初に右下だけを掃除して作業完了を宣言してしまったことでした。そこで、4メートルの窓用に設計された特大窓掃除モードを試してみました。このモードでは、アプリの画面上のジョイスティックを使って手動で窓の中央まで移動させ、ボタンをタップして窓の左半分または右半分を掃除するのですが、ロボットは動かずにじっとしていました。ただ、このジョイスティックの操作は、反応がよく楽しいものでした。

この種の不具合がどれくらいの頻度で発生するのかは、テスト中に一度し​​か経験していないため断言できません。しかし、この一件で、エコバックスのウェブサイトとアプリがトラブルシューティングにあまり役立たないことが浮き彫りになりました。ロボットが繰り返し作業を途中で終了してしまう場合の対処法が全く見つからなかったのです。幸い、ドックを再起動することで問題は解決しました。

操作には手間がかかる

Winbot W3 Omniは、これまで記事で紹介してきたようなスマートホームデバイスとは異なり、操作にははるかに多くの手間がかかります。窓に取り付けたり、取り外したり、パッドを外して掃除したりと、様々な操作が必要です。W3 Omniはスマートホームに接続することも、音声で操作したり、自動化機能で起動したりすることもできません。ロボット掃除機というよりは庭のスプリンクラーに近いと言えるでしょう。特定の用途に特化したツールですが、ユーザーの操作なしには何も機能しません。

とはいえ、このロボットには賢い機能も備わっています。接触検知センサーに加え、吸引力が低下したことを知らせる空気圧センサーも搭載されています。また、窓が濡れすぎてキャタピラが滑り始めたことも検知できました。実際に両方の状況に遭遇しましたが、その際、ロボットの底面に赤いランプが点灯し、アプリの通知が届かない場合に備え、ドックから警告音が鳴りました。

Image: Wes Davis / Gizmodo

ロボット掃除機と同様に、W3 Omniにも消耗品があります。洗浄液とクリーニングパッドです。クリーニングパッドは1組32ドルもしますが、製造コストはほんの数セント程度でしょう。パッドの交換間隔がどれくらいになるかは断言できませんが、窓拭きロボットを毎日稼働させることはまずないでしょうから、それほど頻繁に交換する必要はないと思います。

一方、ロボット掃除機とは異なり、バッテリー寿命はそれほど重要ではないと思います。エコバックスによれば、約130分間の連続使用が可能とのことですが、充電ドックには電源ケーブルが付属しており、そもそも壁の近くで使用することを想定しています。屋内で使用する場合、コンセントは近くにある可能性が高いでしょう。また、バッテリー容量が大きいということは、用事を済ませるために家を出て電源を切り忘れたとしても、帰宅前に落下して故障する可能性が低くなるということです。

これって本当に良いものなの?

Image: Wes Davis / Gizmodo

たくさんの制限事項や注意点を挙げましたが、それはW3 Omniを購入する際にどのような製品なのかをきちんと理解していただきたいから。魔法のような製品ではありませんが、日々のメンテナンスとして使うには十分だと思います。

とはいえ、700ドルという価格や使用するにあたっての手間を考慮すると、洗浄スプレーとペーパータオルを手に持って自分で掃除した方が早くて経済的だと感じてしまうのが正直なところ。

大きな窓がたくさんある豪邸や高級高層マンションに住んでいる人には役立つかもしれませんが、トラブルシューティングに寛容である必要もありそうですね。

Source: Ecovacs

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