AI加工された虚偽の静岡新聞紙面画像が拡散…専門家「混乱を引き起こしかねない」
静岡新聞の紙面画像を生成AI(人工知能)で加工し、東海道新幹線「のぞみ」の浜松駅への停車が決まったかのように見出しを改変した偽画像がX(旧ツイッター)に投稿されていたことがわかった。
投稿は1日。「浜松駅に『のぞみ』停車」「JR東海と静岡県が合意」などと虚偽の見出しを付けて静岡新聞の夕刊1面を装った紙面画像が掲載された。無関係の記事や記者の署名が使われていた。同日中に削除されたが160万回以上表示され、「本当の記事と認識した」との閲覧者の投稿もあった。
投稿主の浜松市の不動産業男性(47)は読売新聞の取材に「生成AIで作成した」と説明。「多くの人の目に留まり、本業の不動産業の集客につながればと考えた」と話した。
静岡新聞社は同日中にホームページで「当社はこの投稿内容について一切関知していない」と掲載。取材に「当社の題字や紙面が複製・改変され、実際の記者の名前が使用されたのは誠に遺憾だ」とコメントした。
桜美林大の平和博教授(メディア論)は「実在のメディアを装っており、選挙や災害時に同様の偽情報が出回れば、混乱を引き起こしかねない」と指摘した。
