イエローハットの「猫の日」企画に称賛の声「交通事故に遭いやすい”外で暮らす猫”を減らしたい」
先日、2026年の「ネコノミクス(猫の経済効果)」が約2兆9,488億円に上るという試算が発表された。
SNS上でも「猫」は大きな影響力を持つため、2026年の2月22日「猫の日」も多くの企業が「猫」に関する商品の販売やイベントを開催。
だが、環境省も「室内飼育」を推奨している愛玩動物である「猫」を、安易に外に連れ出すことを推奨するイベントも多く、愛猫家や獣医師らから「利益のために猫を危険に晒さないで」という批判の声が多くあがった。
そんななか、ある企業の「猫の日」企画が愛猫家たちから大きな注目を集めた。
「猫の日に向けて、ネコのための車を開発しました」
そんなつぶやきと共に、もふもふの未来の自動車「NYAR(ニャー)」のCM動画をX(旧Twitter)に投稿したのは、カー用品チェーン「イエローハット」の公式Xアカウント(@yellowhat_ltd)。
猫への愛とユーモアにあふれたイエローハットの「猫の日」企画に称賛の声が殺到した。
問題の本質をわかってる!
「かっけええええ!」
「モルモットの車との争いが(笑)」
「ちゃんと問題の本質をわかってないと作れないCMだなぁ。なんちゃって保護活動ばっかしてる企業や団体に見習って欲しいね」
「買う株が増えたな」
「今年もイエローハットを応援したい」
「猫に優しい車」の誕生秘話
株式会社イエローハット・広報部に取材を行なったところ、運転者や歩行者(人間)の視点から設計される「車の安全性能」を、「猫」の視点から具現化したものが「NYAR(ニャー)」なのだという。
「猫は急に飛び出す、強い光を見ると立ちすくむ、といった特性を持つため、交通事故に遭いやすい動物です。そんな猫でさえも安全に暮らせるクルマ社会の実現を目指すことをコンセプトに、『猫に優しい車』を描くことで、視聴者の方々に、『実際の道路でも猫の存在を意識して優しく運転してほしい』というメッセージを届けることを意図しています」(株式会社イエローハット・広報部)
イエローハットが「保護猫活動」を行う理由とは?
実は以前からイエローハットは、「猫を愛でるだけじゃなく、守る日にしよう」をモットーに、毎年「猫の日」に猫の交通事故を減らす啓蒙活動「全国交通にゃん全運動」を実施している。
そもそも、なぜイエローハットは猫を保護する活動を行なっているのか?
「弊社の社名は、通学時に児童がかぶる『黄色い帽子』が由来となっており、カー用品販売・メンテナンスを通じて『交通安全』を最優先事項として掲げております。そのなかで、毎年多くの猫が交通事故の被害に遭っているという悲しい現実を直視し、『人間だけでなく、猫の安全も守りたい』という想いから、2019年より2月22日の『猫の日』に合わせて『交通にゃん全運動』をスタートいたしました。『交通にゃん全運動』とは、猫の習性(急に飛び出す、光にすくむなど)をドライバーに啓発し、一時停止や徐行等の安全運転を促すキャンペーンとなっております」(株式会社イエローハット・広報部)
事故に遭いやすい「外にいる猫そのもの」を減らしたい
さらに2024年からは、保護猫・動物愛護団体に寄付される「猫パンチ募金」をスタート。スマートフォンから募金できるため、猫も人も屋内にいながら安全に参加することが可能だ。
「急に飛び出す、光を見るとすくむなど、猫は生態的に交通事故を回避しづらい特性を持つため、屋外で暮らす猫ほどリスクにさらされやすい状況にあります。こうした現状を受け、従来の啓発活動に加えて、事故に遭う可能性の高い『外にいる猫そのもの』を減らすことに貢献したい、という考えに至りました。そこで、保護猫活動や動物愛護団体への支援につながる参加型の取り組みとして『猫パンチ募金』を実施しています。
参加体験を通じて多くの方に課題を身近に感じていただきながら、企業として寄付という形で支援を行うことで、猫が安全に暮らせる環境づくりに寄与することを目的としています。今年はスマートフォンからの参加に加え、人間が猫になりきって猫パンチを行うリアルイベントも開催し、大好評のうちに募金上限の300万円を達成いたしました」(株式会社イエローハット・広報部)
「猫を危険に晒さないこと」「猫への尊厳」
今回、「猫の日」の企画のひとつとしてXに投稿された「NYAR」の開発動画を始め、イエローハットの保護猫活動や交通安全の方針に、愛猫家たちから多くの称賛の声があがっている。
「多くの愛猫家や保護猫団体の方々から温かいご支持をいただけていることはこの上ない喜びであり、同時に身の引き締まる思いです。私たちが最も大切にしているのは、『猫を危険に晒さないこと』と『猫への尊厳』です。猫を単なる『可愛いペット』として扱うのではなく、交通社会の一員として守るべき対象として捉えており、そういった弊社の姿勢が、多くの飼い主様や動物愛護を大切にする方々の共感に繋がったのではないかと分析しております。
企業のプロモーションという枠を超え、『悲しい事故をゼロにしたい』という弊社の本業(カーライフサポート)の使命感が、猫という存在を通じて皆様の心に届いた結果であると受け止めております。今後も、すべての命に優しい交通社会の実現を目指し、継続的な発信を行ってまいります」(株式会社イエローハット・広報部)
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)
