Image: Kyle Barr / Gizmodo US

何もかも値上がりしている今日この頃。メモリ不足で今年のガジェットはとんでもないことになるというし、生活・仕事で必要な端末をお得に手にいれる方法はないのでしょうか。

買えないなら借りればいい! 海の向こうのアメリカでは、HPが昨年からパソコンのレンタルサービスを始めていました。どうやら大々的な宣伝はせず、ひっそりと始まっていたようで、米Gizmodoも掲示版Redditのスレで知ったようです。

ビジネス端末をレンタルするHPのパソコンサービスと、HPのゲーミングブランドOMENのゲーミングギアをレンタルするサービスがあり、パソコン本体だけでなく、マウスやヘッドホン、モニターなどの周辺機器もオプションとしてレンタル可能です。

費用は? 端末のスペックは?

使い方は簡単で、いくつか用意されたノートパソコンの中から使いたい端末を選ぶだけ。当然ながら、端末に応じて月額費用は変わってきます。

現時点では、HPのレンタル対象ノートPCは4モデル。「HP EliteBook 6 G1q 14」、「HP OmniBook X Flip 14」、「HP Envy 17」、そして「HP Pavilion 16」で、レンタル料金は月額35ドルから85ドルほど。

一方、OMENゲーミングパソコンは、「Victus 15」、「Omen 16」、「Omen 17」、「Omen Max 16」の4モデルがレンタル対象モデル。スペックは、最も安い「Vidtus 15」がAMD Ryzen 7&NVIDIA GeForce RTX 4050GPU(容量1TB)で、レンタル料金49.99ドル。最も高いモデルは「Omen Max 16」、Intel Core Ultra 9チップ&NVIDIA GeForce RTX 5080(容量1TB)で129.99ドルです。

1年間利用することが条件で、初月は無料。最上位機種の「Omen Max 16」をレンタルした場合、1年間使って1430ドル。1年経つと同じ端末を継続して使用するか、最新機種へアップグレードするかを選択できます。

前出のスペックの「Omen Max 16」の販売価格はざっくり2200ドルほど。1年後、もし仮に今年のCESで発表された「HyperX Omen Max」に乗り換えできるとしたら、この端末は販売価格が3300ドルほどなので、2端末を2年間で見たときの単純計算なら、レンタルの方が圧倒的にコストを節約できます。

メリットとデメリット

さて、2年間の単純計算ならレンタルの方が安いわけですが、手元にモノが残らないことを考えると…。そもそも月額130ドルというレンタル料金自体が安いわけでもありませんし。

しかしレンタルならではの利点もあり、それは24時間365日のテックサポートがついていることと、不具合が発生した場合、すぐに無料交換してくれること。これは大きい。

一方で、最大のデメリットは1年未満で途中解約したときのキャンセル料。

Screenshot: Gizmodo US/ HP

例えば、「Omen Max 16」のレンタルを契約3ヶ月くらいでやめてしまうと、キャンセル料が1300ドル。泣きたくなるような事態に陥ります。また、1年後に端末を返還しなかった場合、3299ドルという血も涙もない価格が請求されます。

そう、これは一定期間使うと所有権が発生するサービスではなく、完全にレンタル。あくまでもずっとレンタル。

どれだけ使ってもレンタルであることに変わりがないことと、初期解約のキャンセル料が非常に高額なのは大きなデメリットで、これだけで十分サービス導入を躊躇する条件になりそう。とはいえ、やはり最大のデメリットとなるのは所有権がないこと。

ノートPCは苦境の年?

米Gizmodoが、過去のWebページを観覧できるWayback Machineを使って確認したところ、HP&OMENのレンタルサービスが公式サイトに登場したのは去年の11月頃。

米Gizmodoは、HPに対して今後のサービス展望やテスト期間があったかなどをメールで質問取材しましたが、記事公開までに回答は得られませんでした。

しかし、昨年末から開始したサービスというタイミングからも、やはり2026年のメモリ不足に起因する全方位的なデジタル機器の値上がりを意識したプログラムなのかもしれません。

所有権はないけれど、一定期間は最高峰の端末を安く使える…。今すぐに買うお金はないけれど、月額レンタル料なら払える…。端末価格が上がれば上がるほど、こうしたレンタルの需要は増えていくかもしれません。

使用するソフトもクラウドやサブスク、自分のデータもサブスクのクラウドに保存。今後、特に高価なハイスペック端末は端末所有の意味が薄れていくのかもしれません。

HP、OMENのレンタルサービスは日本では(現時点では)非展開です。

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