定年後に“マンションの管理人”を始めた63歳の知人。週4日の勤務で「月15万円くらい」と言っていますが、実際の相場は? 私にもできる仕事でしょうか?

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「マンション管理人」はシニア世代に人気の職種の1つです。 未経験でも挑戦できる仕事として知られていますが、給料はどのくらいもらえるのか、気になる人もいるでしょう。 本記事では、マンション管理人の平均時給のほか、勤務形態による時給の違いや、働くメリット・デメリットもご紹介します。

マンション管理人の平均時給

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、短時間労働者のうち、マンション管理人が分類される「居住施設・ビル等管理人」の「1時間当たり所定内給与額」は1250円です。
この時給で1日7.5時間、週4日(月16日)勤務した場合の月給は、15万円になります。平均時給から計算すると「週4日の勤務で月15万円」は平均的な数字といえるでしょう。
また、同調査によると、60~64歳の「1時間当たり所定内給与額」の平均は1566円となっており、マンション管理人は平均より316円低いことが分かります。しかし、令和6年10月1日からの東京都の最低賃金である1163円よりは87円高くなっています。
なお最低賃金は、令和7年に改定されていますが、本記事は令和6年調査の時点に合わせています。

勤務形態による時給の違い

マンション管理人は「日勤管理」や「巡回管理」などの勤務形態が一般的で、時給に大きな違いがないケースも見られます。
「日勤管理」は日中のみマンションを管理し、「巡回管理」は複数のマンションを見回る形で管理します。原稿執筆時点で実際に掲載されていた求人情報から、それぞれの時給を表1にまとめました。
表1

日勤管理 巡回管理 求人A 求人B 求人C 求人D 時給 1600円~ 1400円~ 1800円 1500円~

※筆者作成

マンション管理人のメリット・デメリット

マンション管理人は経験や年齢不問の募集もあるため、定年後の働き先を探している人からも人気です。
また、マンション内の掃除や巡回などで適度に体を動かす仕事のため、健康に気を使いながら働きたいシニア世代におすすめです。
さらに、住人と挨拶をしたり会話をしたりする機会が多い点もメリットといえます。定年後は社会とのつながりが薄くなり、人とコミュニケーションをとる機会が減ってくる人もいるでしょう。マンションの管理人は幅広い年代の人とかかわることになるため、孤独感の解消や生きがいを持つことにもつながりやすいです。
その反面、住民対応にストレスを感じやすい点がデメリットです。住人からの理不尽な要求に応じなければならない場面もあり、住人と良好な関係を築けなくなってしまうことがあるかもしれません。
また、清掃会社や管理会社などとかかわることもあり、関係がうまくいかず、疲弊してしまう可能性も否定できません。
さらには、設備の不具合により停電や漏水などの大きなトラブルに発展するおそれもあるため、その責任の重さを負担に感じてしまう人もいるでしょう。
規模の大きなマンションでは、敷地内を歩き回ったり清掃したりすることが、人によっては体力的に負担になってしまうことも考えられます。

マンション管理人の平均時給は1250円

厚生労働省の調査によると、マンション管理人の平均時給は1250円です。今回は「週4日の勤務で月15万円稼いでいる」ケースですが、1250円の時給の場合、1日7.5時間勤務すれば月15万円を稼げる可能性があります。
マンション管理人の勤務形態には「日勤管理」や「巡回管理」などがありますが、実際の求人情報をみると時給に大きな違いがないケースも見られます。
マンション管理人として働くにあたって、経験や年齢を問われないことや、幅広い年代の人とかかわれる点はメリットです。
一方で、住民対応にストレスを感じやすいことなどのデメリットもあるため、自分に合った仕事かよく考えてみるとよいでしょう。
 

出典

厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査 短時間労働者 職種
厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査 短時間労働者 産業大分類 第1表 短時間労働者の年齢階級別1時間当たり所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
厚生労働省 兵庫労働局 最低賃金について 地域別最低賃金全国一覧 (令和6年)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー