【先生に聞いた】 英語を使えるようになるコツってなんですか?
「英語の勉強を続けてはいるけど、英語を“使える”ようになるにはどうすればいい?」
「さらに勉強を続けるべき?」 「効果的な学習方法は?」
英語学習者が抱える疑問について、英語を使った討論(ディベート)大会の優勝常連校を指導する先生に、お話をうかがいました。
さいたま市立浦和高等学校英語教諭。顧問を務めるインターアクト部は英語ディベート大会の全国優勝常連。世界大会での決勝トーナメント出場経験も。著書に『まったく話せない高校生が半年で話せるようになり1年で議論できるようになる英語習得法』(実務教育出版)。
英語は実技。トレーニングが必要です。
提供:TKM/イメージマート
私はいつも「英語は実技」と生徒たちに話しています。たとえばサッカーなら、サッカー教本を読んだだけでできるようになる人はいませんよね。実際に走ったり、ボールを蹴ったりして技を身につける必要があります。ピアノも同じですね。教則本や楽譜を眺めるだけでなく、実際にピアノを弾く練習をする必要があります。
そして英語も同じです。英語を使えるようになるには、実際に英語を使うトレーニングをする必要があります。話せるようになりたければ実際に英語を口に出すトレーニング、読めるようになりたければ実際の英文をたくさん読むトレーニング。そうして身につけた英語力を衰えさせないためには、英語をやめないことが大切なのです。
ピアノなどの楽器の世界では「1日さぼると取り戻すのに3日かかる」とよく言われますが、いったん身につけた英語力も、英語から遠ざかっていれば次第に衰えていってしまいます。
英語を「使う」時間を確保する
CEFRのB2レベルに到達するためには、学校の授業に換算して2800時間かかるという研究もあります。中学や高校で6年間も英語を勉強しているのに、まともに話せるようにならないじゃないかと言う人もいますね。6年間という時間よりも、1回1回の英語の授業でどれくらい英語を「使う」時間を確保できたかということが重要だと思います。英語を話せるようになりたいのであれば、英語を「話す」時間ということになります。
私の感覚では、私が指導しているインターアクト部の生徒たちなら、英語を話す時間を100時間程度積み重ねると、ある程度ディベートで使える英語力が身につきます。
何のために英語を勉強しているのか、ご自分の到達目標は人それぞれだと思いますが、英語ができるようになるためにはそれぞれの目標に見合った時間を費やすことが必要です。サッカーやピアノと同じように、習得するためには時間をかけて練習するしかないのです。
英語は実技。続けることが大切です。
たとえば1年間「基礎英語」で勉強すれば、ある程度の英語が身につくと思います。が、1年でやめてしまってはもったいないです! 英語に限らず第二言語習得について言えることは、やめると力が落ちてしまうということです。
「英語は実技」ですから、運動や音楽と同じように、やめてしまうと力が落ち、続ければ維持することができます。単語レベルでみても、英語を使わなくなると、単語そのものを忘れてしまうわけではないのですが、とっさに口から出てこなくなります。「口から出てくる」という観点においては、より一層継続することが大事です。
また、単語や文法を一生懸命学んで英語を使えるようになったとしても、「伝えたいこと」がなければコミュニケーションはとれませんよね。自分のかかわりのあることや興味のあることについて、意見や伝えたいことをつねにアップグレードしていくことが大事です。英語学習を継続し、さまざまなテーマの教材に触れていくということは、いろいろなトピックについて学ぶ機会を絶やさないということでもあります。
自分が意見をもっているものについては、どんどん言葉が出てくるものです。ご自分が英語を使う場面を想像して、英語の引き出しを増やしていきましょう。
