車の息吹や情熱を映し出す写真家・小林稔氏|集大成の作品展「CHASING GRACE」を開催
【画像】1980年代のF1やル・マンの風景から、近年のロードカーまで。小林氏が表現してきた車たち(写真10点)
小林氏は自動車専門誌「CAR GRAPHIC」の社員フォトグラファーとして8年間活動した後独立し、自動車メーカーのカタログや自動車専門誌、一般誌などスタジオからアウトドアまで、車とモータースポーツの撮影を幅広く手がけてきた。現在もモータースポーツの撮影は国内外で年間20戦近くに及び、ル・マン24時間レースは1989年からほぼ毎年取材に赴く。またSUPER FORMULA、SUPER GTのオフィシャルフォトグラファーであり、カメラ雑誌「CAPA」にてモータースポーツ写真コンテストの審査委員長を30年間務めている。日本レース写真家協会(JRPA)会長でもあり、車とともに人生を歩んできたといっても過言ではない。
「気がつけば、ずっとクルマとともにある人生だった。子どもの頃から憧れた速さと美しさ、ハンドルを握るときの胸の高鳴りや高揚感を、写真という表現を通じて人に伝えたい。そんな強い思いを胸に「CAR GRAPHIC」誌のフォトグラファーとしてその道を歩み出した。そこで学んだのは「写真とは、表面的な美しさを超え、その背後にある意思や情熱までをも映し出すもの」ということだ。
ロードカーを撮るとなれば生産国の文化や歴史、デザイナーやエンジニアの意図にまで思いを巡らせ、造形に込められた精神をどう表現するか、常に意識してきた。レースでは、疾走するクルマとともにチームやドライバーの歓喜や苦悩を追った。とりわけル・マン24時間は特別な存在だ。昼も夜も続くドラマ、人と機械がともに戦う時間を、どう写し取るか。その難しさと魅力に取りつかれ、何度も彼の地に引き寄せられた。
クルマを中心にその場の空気や人々の情熱を、衒(てら)いなく切り取ること。それが、およそ半世紀にわたる写真家人生を通じて揺るがない、シャッターを切るときのポリシーだった。クルマやレースに関わる者の息遣い、時の流れ、そしてそれらに対するあなた自身の愛や追憶を、小林稔の写真を通して感じてもらいたい。」
「CHASING GRACE」と題されたこの写真展では、モータースポーツにおける人と車がともに戦う時間と、そこに生まれるドラマを写した報道写真、そして時代ごとに変化するデザインや空気感を捉えたロードカーの数々が年代順に展示される。実際に写真を見て、それぞれの”車の背後にある意思や情熱”を是非感じてみてほしい。
今回の写真展では関連イベントも予定されており(1月17日に開催される音楽プロデューサー松任谷正隆氏とのトークイベントはすでに満席につき申し込みは終了している)、1月31日にはレーシングカーデザイナー 由良拓也氏とモータースポーツジャーナリスト 高橋二朗氏をゲストに迎えたトークイベントが開催される。その他のイベントに関しては決まり次第、随時キヤノンギャラリーウェブサイトにて告知される。
■小林稔報道写真・作品展「CHASING GRACE」概要
開催日程:2025年12月19日(金)〜2026年2月3日(火)
開館時間:10時〜17時30分
休館日:日曜日・祝日・年末年始休業(2025年12月27日(土)〜2026年1月4日(日))
会場:キヤノンギャラリー S (住所:東京都港区港南2-16-6 キヤノン S タワー1階)
アクセス:JR品川駅港南口より徒歩約8分、京浜急行品川駅より徒歩約10分
入場料:無料
https://personal.canon.jp/event/photographyexhibition/gallery/kobayashi-chasing
