山形放送

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農家と消費者が日本の農と食の危機的状況について理解を深める「令和の百姓一揆・やまがた」が11月24日に開催されます。農家と消費者が共に「食の未来を考える」きっかけにしたいと動く人々の思いを取材しました。

令和の百姓一揆は、激減している農民の数や農家の所得の低さなど日本の農業の危機的な状況を訴え、農家と消費者の連携を目指しことし3月、都内で行われました。

長井市の農家・菅野芳秀さん
「農民が消え、作物が消え村自体が消えようとしている。消費者・市民と連携して食と農と命を大事にする日本に変えていかなければならない」

ことし9月。
山形県内での令和の百姓一揆開催に向けた実行委員会が開かれました。
集まったのは、コメや野菜を栽培する県内各地の農家たち14人です。

実行委員会・山下弥生共同代表(東根市で新規就農)
「ことしの4月から新規就農し東根市で野菜を生産している。メインはトマトとサツマイモ」

山形市で有機農業・伊藤利彦さん
「(ことしは)全く梅雨のない中で悪戦苦闘というかただただおろおろするばかり砂漠に種をまいてるような虚しさだった」

新庄市のコメ農家・遠藤敏信さん
「今13ヘクタールくらい水稲を作っているがことし1年でこの規模をやめようと思っている。来年から12ヘクタールやめて1ヘクタールでやる」

2020年現在、全国136万人いる農家はその8割近くが60歳以上です。
20年後には農家の数は2割程度まで激減すると見込まれています。

実行委員会・小野寺紀允共同代表(鶴岡市の農業法人)
「一番自分が思うのが、無関心をどうやって自分事にさせるかこれは農家も消費者も一緒。庄内は食の都といっているが正直5年後10年後どうなっていくんだろうと」

「令和の百姓一揆・やまがた」はトラクターなどによるデモ行進に加え、シンポジウムを計画。農家と消費者が直接、意見交換します。

新庄市の農家・高橋広一さん
「(生産者も消費者も)みんなが意見を出し合える関心ごとを持ち寄れる場所があれば」

東根市で新規就農・山下瑞貴さん
「私たち新規就農で今のところ夢しかない。こんな夢をもって農業界に入ってきたということを発信して応援を呼び掛ける」

都内での開催以降、令和の百姓一揆は、新潟や静岡、秋田など、全国およそ30の自治体に広がっています。
実行委員会は、「令和の百姓一揆」を豊かな山形の農・食を未来に残すための第一歩にしたいと話します。

実行委員会・山口ひとみ共同代表・(小国町の農家)
「未来の子どもたちに安心した食を残せる。豊かな山形ならではの食を残せるよう。農家と消費者の本音のクロストークを通じ望む未来へどんなことが提案できるのか共有できる場にしたい」

「山形から農と食を未来へつなごう」をスローガンに、「令和の百姓一揆・やまがた」は11月24日山形市の嶋遺跡公園周辺でデモ行進を行い、「山形ビッグウイング」でシンポジウムを開催します。