なぜ古代エジプトでは動物の姿をした神が多い?【眠れなくなるほど面白い 図解 古代エジプトの話】
【COLUMN】なぜ古代エジプトでは動物の姿をした神が多い?
ハヤブサの姿をしたファラオの守護神ホルスや、イヌの姿をした死者の神アヌビスのほかに、古代エジプトではさまざまな動物神が崇拝されました。厳しい自然環境のなかで暮らす人々にとって、動物がもつ力や能力は驚きと畏れの対象であり、それが深い信仰へと結びついたと考えられます。
神として崇められた動物は死後、ミイラ化されて装飾をほどこした棺に納められるなどして丁重に葬られました。サッカラには、創造神プタハの化身とされる聖牛アピスのための地下墓地「セラペウム」が造られています。人々は動物神をかたどった像やお守りを魔除けや幸運の象徴として部屋に飾ったり、身につけたりしながら神々の加護を祈りました。
・バステト(ネコ)…愛と豊穣・家庭の守護神
・ケプリ(フンコロガシ)…太陽神、太陽の運行をつかさどる
・メンチュウ(ハヤブサ)…戦いの神、太陽の舟の守護
・セベク(ワニ)…水と豊穣の神、ナイルをつかさどる
・セルケト(サソリ)…毒から癒す、王の守護神
・クヌム(ヒツジ)…生命創造、洪水管理
・ベンヌ(ベンヌサギ)…不死の霊鳥、天地創造に関与
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 古代エジプトの話』著:河合 望(エジプト学者・考古学者/筑波大学人文社会系教授)
