技術にパワーが備わったチームは、昨夏に初めて全国大会で決勝の舞台に進み、FW名和田我空(ガンバ大阪)らを擁してインターハイで準優勝。迎えた今季は積み上げがさらに実を結び、初めて日本一を達成した。

 今回の最上級生は、3年間関わった初めての世代でもある。手応えは今まで以上あった。

「丸3年をかけて筋力トレーニングとかもしっかりやってきたメンバー。去年もそうですが、今年の選手は今までとはちょっと違う身体付きだと思う。食事に関してもかなり言っている」(東氏)

 足もとの技術に定評があるCB中野陽斗(3年)が、頑丈な下半身を活かして当たり負けせず、今季台頭したDF竹野楓太(2年)も中学3年次から体重が10キロもアップ。そうした選手のパワーアップが優勝につながった。有村監督も東氏が行なうトレーニングの成果を感じている。

「下半身が大きくなった。特に尻が鍛えられて、戦えるようになった。パワー負けはしなくなったと思う。巧さはあるなか、パワーで押し切られることが多かったけど、それもなくなった」

 苦節12年。有村監督が率いるチームはたくましくなり、巧くて強い集団となった。

「今は外部から多くのスタッフも呼べて、戦う準備が整った。だから勝負ができている。スタッフの充実は本当にありがたい」とは有村監督の言葉。選手の成長の裏にあったコーチ陣の努力もまた、神村学園の優勝を支える原動力だった。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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