犬がする『危険なくしゃみ』3選

1.何日も続いている

犬がくしゃみをするのは、鼻の中に異物が入ったり、粘膜が刺激を受けたりしたときに起こります。鼻がかゆくて1、2回くしゃみをする、ということは私たち人間にもよくあることですよね。

しかし、くしゃみが何日も続いていたり、元気がない様子なのであれば病気の可能性があります。

食欲が落ちていたり、じっとしている時間が増えているようであれば一度動物病院を受診するようにしましょう。

2.一日に何度もくしゃみをする

一日に何度もくしゃみをしている場合、アレルギーや犬の不快なニオイが原因である可能性があります。

家の中だけでなく、外でもくしゃみをしているのかどうか、鼻水や発疹が出ていないかなど、愛犬の様子を確認するようにしてください。

家の内外問わずくしゃみをしているのなら「花粉」によるアレルギー、家の中だけでくしゃみをしているのであれば「ハウスダスト」によるアレルギーの可能性が高いです。

また、家の中で香りの強いアロマや柔軟剤、香辛料などのニオイがする場合もくしゃみをすることがあるので気を付けましょう。

3.「フガフガ」と鼻を鳴らす

犬のくしゃみには『逆くしゃみ』と呼ばれるものがあります。くしゃみは本来、鼻から異物を出そうとして息を吐き出しますが、逆くしゃみは息を吸い込むようにするのが特徴です。

逆くしゃみをする原因は通常のくしゃみと同様ですが、息を吸い込むため犬の鼻から「フゴフゴ」「ブーブー」と大きな音を出します。

一見苦しそうに見えるので心配になりますが、小型犬や鼻のつぶれた短頭種によく見られるくしゃみで、1、2回であれば特に気にする必要はありません。

しかし、逆くしゃみも一日に何度も繰り返している場合や長期間続いている場合は、呼吸器系に異常がある可能性もあるので獣医師に相談するようにしましょう。

また、逆くしゃみと似たような行動にしゃっくりがあります。区別するのが難しいので、あらかじめ動画を撮ってから動物病院へ行くようにすると、スムーズに診察を受けることができます。

犬の『くしゃみ』に潜む病気

数回程度のくしゃみであれば、生理現象なので気にする必要はありません。しかし、くしゃみの回数が多かったり、他の症状も見られる場合は注意が必要です。

くしゃみと一緒に起こる症状で注意すべきなのは、以下の通りです。

膿のある鼻水 目ヤニや涙 いびき 呼吸が苦しそう 口臭 食欲不振

このような症状がある場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。

くしゃみから考える病気は「鼻炎」「歯周病」「犬伝染性気管気管支炎(ケンネルコフ)」「アレルギー性鼻炎」などが挙げられます。

どの病気も早めに受診して適切な対応を取ることが大切です。

人間と違うのは「歯周病」でもくしゃみが出るというところです。歯周病は進行すると口の中に痛みが出たり、全身麻酔で歯石の除去や抜歯しなければならなくなることもあります。

定期的な歯磨きを習慣づけ、健康診断でチェックしてもらうことを徹底しましょう。

まとめ

犬のくしゃみは、日常的に見られる行動なので本来はあまり気にする必要はありません。

しかし、頻度が多かったり鼻水や目ヤニなど別の症状とあわせてくしゃみをしている場合は病気の可能性を疑うようにしましょう。

アレルギーの場合は原因を取り除かない限り改善しません。家の中が清潔かどうか、換気は十分に行えているかを確認するようにしてください。

また、強い香りは犬にとって刺激臭となりくしゃみをする原因となります。人間にとってのいい香りは、犬には不快に感じることも多いです。

愛犬が苦しい思いをしないように、香りの強いものを使用するのは控えるようにしましょう。

「くしゃみだから…」と軽視することなく、日々愛犬の変化に気付けるようしっかりとコミュニケーションを取るようにしていきましょうね。


(獣医師監修:葛野宗)