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積算7110km 世界でもトップクラスに多能

ランドローバー・レンジローバーは、世界でもトップクラスに多能なクルマだ。先日は、英国編集部で配信しているポッドキャストのレコーディングにも活躍した。

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編集長のスティーブ・クロプリーと同僚のマット・プライアーがリアに座り、フロントには録音担当のスタッフが座り、快適にこなすことができたようだ。車内にある外部給電用コンセントも、ノートパソコンの電源として活躍したという。


ランドローバー・レンジローバー P440e オートバイオグラフィー(英国仕様)

積算1万1302km 高額な部類に入るレンジローバー

最近の欧州では、新車価格が高騰している。ホットハッチに5万ポンド(約905万円)を支払う必要があることも。それでも、13万6900ポンド(約2464万円)するレンジローバー P440e オートバイオグラフィーは、かなり高額な部類に入ることは間違いない。

それほどの付加価値は、どのようにして生み出されているのか。それを確かめるには、実際に提供されている現場を訪ねるしかない。ランドローバーの本社が位置する、グレートブリテン島中部のソリフルまで、足を伸ばすことにした。


ランドローバー・レンジローバー P440e オートバイオグラフィー(英国仕様)

特長という点では、イタリア・マラネロの本社や、ドイツ・ヴォルフスブルクの本社には匹敵しないかもしれない。しかし、英国人が誇るレンジローバーのトップグレード、オートバイオグラフィーの魅力の一端は、確認できるに違いない。

VIP専用の納車センターを訪問

レンジローバー・オートバイオグラフィーを、英国で1台注文したとしよう。事前に希望していれば、納車日になると運転手付きの車両がオーナーの自宅を訪れ、ソリフルの納車センターまで送り届けてくれる。

厳重なセキュリティの敷かれたゲートを抜けると、左側にVIP専用の納車センターがある。日常とは異なる景色が広がり、自然と心が浮き立ってくる。


グレートブリテン島中部のソリフルにあるランドローバー納車センターの様子

現代的なガラス張りの建物は生産工場と隣接しており、ランドローバーの現在の好調ぶりが伝わってくる。関係者や関係車両がひっきりなしに行き交い、英国の自動車産業全体が今より輝いていた時代を想起させる。

最近、1000万ポンド(約18億1000万円)を費やしてリノベーションされた建物で、インテリアは落ち着いた配色で統一されている。真新しいレンジローバーが、玄関ホールに停められていた。

筆者とフォトグラファーは、紳士的なスタッフにより2階へ案内される。ラウンジには、小腹を満たすには充分以上の食べ物が並んでいる。

ラグジュアリーな空間に見惚れていると、レンジローバー・スタジオの副マネージャー、アダム・マーサー氏が自然に話しかけてきた。スーツ姿の彼と数分間会話を交わすと、彼は1階へ2人を招く。いよいよ、このセンターならではの体験が始まる。

ダイナミックな映像ショーでアンベール

暗いスタジオの中へ通され、床に印が付いた場所へ立つよう指示される。筆者の目の前に、クルマのシルエットをした大きな物体があることがわかる。マーサーが手持ちのタブレットを操作すると、突然、ダイナミックな映像ショーが部屋全体で始まった。

レンジローバーのデザインハイライトの説明で始まり、技術的な特長が解説され、森林に覆われた道を走る様子へ転じていく。光を反射する柔らかい布で覆われた大きな物体にも、映像作品の一部として、プロジェクションマッピングされる。


スタジオ内でのダイナミックな映像ショーの一場面

1分ほどでショーは終了。スタジオが再び暗闇へ転じると、マーサーがクルマのシルエットを覆っていた柔らかな布を一気に取り払う。スポットライトが灯り、目前にレンジローバーが姿を表す。もし実際にオーダーしていたのなら、その1台が。

マーサーによれば、この一連の映像体験は好評だという。ちょっとした驚きや喜びが、評価されているそうだ。

クルマがアンベールされると、ブランドへ関する詳しい説明がある。その後、初代レンジローバーが開発された、1939年から使われている古い工場の一角へ通される。

そこには、レンジローバーの歴史を振り返る展示が組まれている。博物館としてはコンパクトながら、内容や情報量は充実している。きっと、レンジローバーを注文したことへ誇りを抱くに違いない。

レンジローバーとの暮らしの始まりに最適

再び納車センターへ戻るとキーが渡され、オーナーはまっさらなレンジローバーを運転して家路につく。年間約2万台のペースで新型は売れているというが、極めて特別でパーソナルな体験であることに感心した。

納車センターでのアンベールは、オートバイオグラフィー・グレードを英国で注文した人なら、誰でも無料で受けられる。SEやHSEグレードでも、1200ポンド(約22万円)のオプションを購入時に追加すれば味わえるそうだ。


グレートブリテン島中部のソリフルにあるランドローバー納車センターの様子

レンジローバーとの新しい暮らしのスタートとして、最適ではないだろうか。

テストデータ

気に入っているトコロ

バックカメラ:狭い立体駐車場などでは、大変重宝する。

気に入らないトコロ

電動で畳まれるリアシート:正直なところ、手で畳んだ方が早い。

テスト車について

モデル名:ランドローバー・レンジローバー P440e オートバイオグラフィー(英国仕様)
新車価格:13万4865ポンド(約2441万円)
テスト車の価格:13万6900ポンド(約2477万円)

テストの記録

燃費:11.6m/L
故障:なし
出費:なし