注目される“ありえない”打撃三冠王の可能性 大谷翔平の現状を伝説OBが熱弁「投手じゃなきゃ獲れた」

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多士済々のメジャーリーグ。その打撃三部門で上位に食い込んでいる大谷の規格外さを識者も絶賛している。(C)Getty Images

 何度も見直しても「投手」の成績とは思えない数字が居並んでいる。今季の大谷翔平(エンゼルス)の打撃スタッツだ。

 メジャー6年目を迎えて「打者・大谷」は快進撃を続けている。現地8月10日時点で打率.306、40本塁打、出塁率.410、長打.666、OPS1.076を記録。自己最多に7本と迫る本塁打数はアメリカン・リーグトップだ。

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 敬遠数も両リーグトップ(16)を誇り、ライバルからも恐れられる大谷。稀有な存在価値を示す29歳は、依然として投手としては「非現実的」と言うべき大記録樹立の可能性を残している打撃部門での三冠王だ。

 打率、本塁打、打点という打者の主要部門でトップになる。これを世界最高峰と言われる舞台で、投手として登録される選手が達成するのは、もはやテレビゲームや漫画でも描かれてこなかった光景だ。そこに大谷は迫っている。

 もっとも、現時点で打率は1位に1分5厘差、打点は5打点差と開いている。とくに打率はトップに君臨するボー・ビシェット(ブルージェイズ)が安定しており、敬遠される場面も増えている大谷が抜くのは容易ではない。

 しかし、そこに迫っているだけで選手としては十分に凄まじいと言える。それはメジャーの酸いも甘いも知る識者も感じ取っている。現地8月9日にMLB公式ネットワーク番組『MLB Network』に出演したダン・プリーサック氏は「彼はピッチャーでもあるんだ」と指摘。三冠王を獲る可能性について「私は彼がピッチャーじゃなければ、獲れていたと思う」と断言している。

「8月、9月を迎えようというときに疲労がないわけがない。そしてチームにはマイク・トラウトがいない。ビシェットが打つ前後には多くの良いバッターが揃っている。一方で今のオオタニは孤島にいるような感じだ」

 そのうえでプリーサック氏は、「心身ともに疲れがたまり、敬遠でまともな打席を与えられない状況でヒットを積み重ねている。そのうえで彼はピッチングもしているんだ。本当に難しいことをやっている」と主張。他の誰もやっていない挑戦を続ける二刀流スターを称えた。

 大谷は投手による打撃三冠王にどこまで迫れるか。打者として覚醒を遂げた感がある男への興味は尽きない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]