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伝説のマシンに伝説のドライバー

伝説的なランチア・デルタ・インテグラーレを、世界ラリークロス選手権(WRX)向けに電動化したマシン「ランチア・デルタ・エボe RX」が公開された。

【画像】伝説的なラリーマシンがEVとなってWRX参戦【ランチア・デルタ・エボe RXとオリジナルのHFインテグラーレを写真で見る】 全33枚

1987年から1992年にかけてWRXに参戦したオリジナルのデルタ・インテグラーレを彷彿とさせる、マルティーニ風のカラーリングが施されている。


ランチア・デルタ・エボe RX

前後アクスルに出力335psのモーターを2基搭載し、合計出力670psを発生。0-100km/h加速は1.8秒と、F1マシンを0.7秒上回るという。

設計・製造は、フランスのモータースポーツエンジニアリング会社であるGCKパフォーマンスが担当した。2台のランチア・デルタ・エボe RXはGCKの競技部門であるスペシャル・ワン・レーシングが、少なくとも今後3シーズンにかけて使用する予定だ。

ドライバーは、ゲラン・シシェリ氏と世界ラリー選手権で9度の優勝を誇るセバスチャン・ローブ氏。

ローブ氏がWRXに最後に参戦したのは2018年で、ハンセン・モータースポーツのプジョー208 RXを駆り、ベルギーで勝利を収めた。

シシェリはスペシャルワン・レーシングを設立し、フランス・ラリーカップでデビューした後、プレミアカテゴリーで40回の出場を果たしている。

2023年のWRXは、6月3〜4日にポルトガルのモンタレグレで開幕し、11月11〜12日の香港で最終戦を迎える全10戦のスケジュールとなっている。