「オレの部屋、勝手に片づけないで」思春期の子どもの"文句"にうまく対応する親の"切り返しフレーズ"
散らかった子ども部屋を見かねて、親が勝手に掃除したら、怒って文句を言ってきた。どう対応するのがいいのか。
長年学校現場で性教育に携わってきた村瀬幸浩さんは「言われた方はおもしろくないかもしれないが、子どもがそうやってNOを示すことは、悪いことではない。日本では、特に子どもはNOと言いにくい空気があるが、家庭の中で、嫌なことに対してNOを言う練習をしておくことは、性犯罪やハラスメントなどの被害にあうのを防ぐためにも重要なことだ」という――。(第2回/全3回)
※本稿は、フクチマミ・村瀬幸浩『おうち性教育はじめます 思春期と家族編』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
■親に部屋を掃除されて文句を言うのは「大切なこと」
■NOを言うのも受け入れるのも練習が必要
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フクチマミ(ふくち・まみ)
マンガイラストレーター
日常生活で感じる難しいことをわかりやすく伝えるコミックエッセイを多数刊行している。著書に高橋基治氏と共著の『マンガでおさらい中学英語』(KADOKAWA)、『マンガで読む 育児のお悩み解決BOOK』(主婦の友社)、『マンガで読む 子育てのお金まるっとBOOK』(新潮社)などがある。
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村瀬 幸浩(むらせ・ゆきひろ)
元高校教師、性教育研究者
東京教育大学(現筑波大)卒業後、私立和光高等学校保健体育科教師として25年間勤務。この間総合学習として「人間と性」を担当。1989年同校退職後、25年間一橋大学、津田塾大学等でセクソロジーを講義。従来の性教育にジェンダーの視点から問題提起を行ってきた先駆者。一般社団法人“人間と性”教育研究協議会会員。著書に『恋愛で一番大切な“性”のはなし』、共著に『おうち性教育はじめます』など多数。
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(マンガイラストレーター フクチマミ、元高校教師、性教育研究者 村瀬 幸浩)