静電気防護・医療機器の蘇州天華超浄科技、リチウム電池材料業界参入で21年12月期は大幅な増収増益に
同社は1997年設立の民間企業で2014年に深セン創業板に上場。静電気防護スーパークリーン製品や各種注射器、防護服、防護マスクなど医療機器の研究開発、生産、販売を行なっており、最近は新エネルギー車向けのリチウムイオン電池産業にも参入している。年間報告によれば、21年12月期の売上高は33億9755万元で前期比158.73%増、純利益は9億1069万元で同218.44%増だった。
そして、新エネルギー車向けリチウム電池材料分野では、業界最大手の寧徳時代(300750/深セン)などと共同出資した天宜リチウム業による年産2万トン水酸化リチウム第1期プロジェクトが稼働を開始、製品価格の上昇も伴って会社の業績の大幅増を牽引したと紹介。第2期の年産2.5万トンプロジェクトもすでに竣工して試験生産段階に入っており、第1期の改良による増産分と含めてまもなく年産5万トンの水酸化リチウム生産体制が完成するとした。
同社はさらに四川省宜賓市江安県でも年産11万トンの水酸化リチウム生産拠点建設を進めており、こちらも完成すれば合計年産16万トンの水酸化リチウム生産体制が構築され、世界的に重要な水酸化リチウム供給業者になる見込みだ。
各事業の売上構成比を見ると、20年は医療機器部門が58%、静電気防護スーパークリーン部門が42%だったのに対し、21年は新規のリチウム電池材料部門が68.17%で過半数を占め、静電気防護スーパークリーン部門は18.36%、医療機器部門は13.47%と比率を大きく下げており、1年で収益構造に大きな変化が生じたことがうかがえる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
