心臓の病気から生き延びたサッカー選手たち

写真拡大 (全11枚)

EURO2020のグループステージ第1節、デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが心臓発作で倒れて病院へと運ばれる場面が衝撃的であった。

サッカー界では多くの選手が心臓の病気のために倒れてしまったり、命を落としてしまったりしている。

今回は心臓の問題を抱えていた経験を持っている名選手たちを特集する。

イケル・カシージャス

レアル・マドリーで長く活躍したことで知られる「聖イケル」。2015年に退団したあとはポルトガルに渡ってFCポルトの守護神を務めていたが、2019年5月1日のトレーニング中に心筋梗塞で体調不良を起こした。

軽い手術を受けて退院することができ、2ヶ月後にはトレーニングにも戻ったものの、現役復帰には至らず。2020年8月に引退を発表することになったが、体調はかなり良いようでレアル・マドリー財団のCEO代理など様々な仕事をこなしている。

サミ・ケディラ

先日現役を引退することを発表したドイツ代表の名MFケディラも、心臓に病気を抱えていた選手の一人だ。

ユヴェントスに所属していた2019年4月、シーズン終了が近づいた際に突如心臓の手術を受けたことを発表。診断によって心房性不整脈の徴候があると判明し、その部分を切除するためにメスを入れている。

ヌワンコ・カヌ

アーセナルでプレーしたことで知られる長身ストライカーのヌワンコ・カヌ。アヤックスでブレイクしたあとにインテルへと移籍したが、1996年のオリンピックを終えてイタリアに戻った際に深刻な心臓の問題が明らかになった。

医師からは「キャリアは終わった」と言われるほどの状態だったそうだが、手術が大成功に終わったことでなんと現役に復帰。その後アーセナルで栄光にまみれたキャリアを送ることになる。この経験によってカヌは心臓病を抱えるアフリカの子どもたちを支援するための財団を立ち上げている。

ファブリス・ムアンバ

アーセナルのユースで育成されたコンゴ民主共和国出身のボランチ。若くして移籍したバーミンガム・シティで成長を見せたことで評価を高め、2008年にボルトン・ワンダラーズへと加入した。

事故が起こったのは2012年3月。FAカップの試合中に突然ピッチに倒れ込んでしまい、心臓の鼓動も呼吸も停止している状態で搬送されることに。深刻な状況だったが幸運にも2日後に意識を取り戻し、一命をとりとめた。

ダニ・カルバハル

レアル・マドリーで長くプレーしている右サイドバック。決して派手な選手ではないものの、その安定感でスター揃いのチームを後方から支える重要な存在だ。

2017年9月にレアル・マドリーとの契約を2022年まで延長したあと、ウイルス性心膜感染症によって心臓に問題を抱えていることが発覚。一時は深刻な影響があるかと考えられたが、無事に治療を終えて復帰している。

アンヘル・コレア

アトレティコ・マドリーで今季リーガの優勝を経験したアルゼンチン人FWアンヘル・コレア。サン・ロレンソから2014年にスペインへとやってきた。

しかし、彼がアトレティコと契約したのは実は2014年だった。5年間の契約書にサインしたものの、2014年6月に心臓の腫瘍が発覚。その後アメリカで手術を受け、半年ほどの離脱となったため加入が後ろ倒しとなり、2015年夏にようやくデビューを果たしている。

ルベン・デ・ラ・レー

レアル・マドリーの下部組織時代には次世代のスター選手だと評価されていたヤングスター。ヘタフェに一度移籍したあとに買い戻されるという経験をしている。

しかしながらレアル・マドリーに復帰してから僅か5ヶ月、カップ戦でのレアル・ウニオン戦中に失神してしまう。入院の上検査を行ったところ心臓の重大な問題が発覚し、そのまま25歳で現役を引退することになった。その後は指導者として活動を行っている。

ダレイ・ブリント

マンチェスター・ユナイテッドでもプレーしたことで知られているオランダ代表DF。父のダニーが活躍したアヤックスで育成された選手で、ユナイテッドを離れたあとは古巣に戻ってキャプテンに就任した。

2019年12月に心筋炎であることが発覚し、植込み型除細動器を装着しながらプレーを続けている。2020年8月にはプレシーズンマッチ中に体調不良で倒れてしまったものの、幸運にも重大なものではなかった。

リリアン・テュラム

フランス代表のレジェンドでもある名ディフェンダー。リリアン・テュラムが引退を決意したきっかけは心臓の問題であった。

バルセロナからの退団が噂されていた2008年、PSGへの移籍に向けたメディカルチェックで心臓に問題を持つ可能性があると診断されたために破談となった。その診断は確かなものではなかったものの、兄が心臓発作で亡くなっていたこともあり、テュラムはこの時点で現役を引退することを決めた。

アイトール・カランカ

アスレティック・ビルバオやレアル・マドリーで活躍したスペイン代表DFアイトール・カランカ。長くキャリアを続けた選手であるが、若い頃に心臓の問題で長く欠場を余儀なくされた経験を持つ。

【写真】恐ろしい怪我や病気から戻ってきた14名の選手たち

1997年にレアル・マドリーへと移籍したあと、その1年後に特発性心筋心膜炎を患っていることが発覚した。メディアではかなり悪い状態だと報じられたが、実際はそれほど重大なものではなく休息と投薬によって治癒した。ただ彼自身は1998-99シーズンのほとんどを逃すことに。