アップルカー開発プロジェクトから数人のトップが離脱との噂
アップルの噂の中でもたびたび話題となるテーマの一つが、自動運転車開発プロジェクト「Project Titan」でしょう。
同社はこの計画を数年前から推進中と見られており、今年に入ってからもアップルカー(仮)の製造につき韓国ヒュンダイおよび傘下の起亜自動車との製造に関する交渉が物別れに終わったとの噂が報じられていました。
このように、何かと波乱続きな様相のアップルカー計画ですが、ここ数カ月のうちに「数名」のトップマネージャーが退社し、それによりプロジェクトが大きく後退した可能性があると報じられています。
具体的な名前も出ており、まず最近では、自動運転車に関連するロボット工学のチームを率いていたデイブ・スコット氏が、次世代MRIシステムを開発するヘルスケア企業のHyperfine社の最高経営責任者に就任するために退職。
それに先立って、安全性と規制に関するチームを主導したハイメ・ワイドー氏が、公道での自律走行車の安全性を追求する新興企業Cavnueの最高技術責任者に就任するために退社したとのことです。
さらにその前の2月には、数年前に初期チームの創設に携わり、将来のプロジェクト開発の鍵を握っていたベンジャミン・ライオン氏が、人工衛星を宇宙に送る技術を開発しているAstra社のチーフエンジニアに就任するために退職したとも報じられています。
ここ数カ月はアップルカーの噂が相次ぎながらも、それぞれの予想は「まもなく生産開始」と「まだ量産にはほど遠い」といったように、二分されています。たとえばReutersによれば「画期的なバッテリー技術」を採用した上で、早ければ2024年に生産開始できる可能性があるとのこと。
かたや、以前のBloombergは開発プロジェクトはまだ初期段階だと報じており、アップルのインサイダー情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏も早くても2025年までは発売されないだろうと述べていました。
しかしProject Titanは何度も人員削減や縮小が噂されながらも、その後に技術を持つ新興企業を買収して強化する動きもあり、今日までたくましく生き延びてきた経緯があります。今年2月にもポルシェの元シャーシ開発責任者を採用したと報じられており、じっくり腰を据えて開発に取り組む意図かもしれません。
Bloombergは「アップルが自動車を発売するとしても、早くても10年後になるだろう」とコメントしています。いつかは子供や高齢者が、自動運転のアップルカーに送り迎えしてもらえる未来がくることを祈りたいところです。
Source:Bloomberg
