テック大型株主流の中で実績優位な小型株ファンド、「世界小型株厳選ファンド」が着目するグローバル・ニッチの魅力
武田 当ファンドは世界の小型株式の中から成長力の高い銘柄を厳選して投資するファンドです。コロナショックを前後してGAFAに代表される大型ハイテク企業の株高がけん引して米国株式が史上最高値を更新しました。コロナショックで下落した後の回復局面においても、依然としてGAFAなどが市場の主役といえる存在です。
しかし、過去を振り返ると大型株式と小型株式は、好不調の波を交互に繰り返してきました。当ファンドの運用戦略は2012年1月から実績がありますが、大型株の影響が強いNASDAQ総合指数のパフォーマンスを比較すると、2014年までは当ファンドの主要投資対象である小型株優位の状態が続きましたが、2014年から2016年はNASDAQ総合が優位、2016年から2018年は小型株優位となり、2018年以降はNASDAQ総合が小型株をアウトパフォームしています。2−3年ごとに主役が交代してきました。
この結果、2017年初頭には世界大型株指数(MACI ACWI Index)と世界小型株指数(MSCI ACWI Small Cap Index)の相対PERは1.0程度でしたが、大型株式の株価が値上がりする中で相対PERがどんどん低下し、今年になって0.7に近づいています。それだけ小型株の割安感が強まってきているのが現在です。大型ハイテク株の人気は、簡単には衰えないかもしれませんが、いわゆる「高値波乱」で短期間に大きく値動きするリスクも高まっています。これからの投資には、小型株への投資もご検討いただきたいと考えます。
――当ファンドの特徴は?
宮崎 世界に、中小型株式のユニバースは約6000銘柄ありますが、その中でボトムアップによって成長企業を厳選し、50銘柄程度でポートフォリオを作ります。銘柄選定の着眼点を一言でいえば、特定の分野で高い競争力を維持する「グローバル・ニッチ・トップを選ぶ」ということです。銘柄選定の条件は経営の高いクオリティ、成長の継続性の高さなどですが、様々な分野の実力者を選ぶことで、大手企業には参入し難い強みがあり、成長の継続性につながると考えています。
ここ数年は、大型株優位の展開が続いていたにもかかわらず、当戦略が優れたパフォーマンスを残せたのは、企業の実力を見極めた投資に徹してきたからだと思います。これらの企業の株価は、今年上半期のコロナショックで市場が大きく下落する中でも踏みとどまった企業が多かったように、ビジネスのモデルがしっかりしているため、不況でも業績が安定しているという特徴があります。
