「メン・イン・ブラック」Z役など、米俳優死去

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「メン・イン・ブラック」のエージェントZ役などで知られる俳優のリップ・トーンが死去した。88歳だった。リップが7月9日、米コネチカット州レイクヴィルにある自宅で、妻エイミー・ライトや娘のケイティ・トーン、アンジェリカ・ペイジらに看取られ、息を引き取ったことが広報から発表されたが、死因の詳細は明かされていない。

Z役で出演した1997年公開の「メン・イン・ブラック」と、2002年のその続編で、トミー・リー・ジョーンズと共に出演していたウィル・スミスはインスタグラムに劇中でのツーショット写真を投稿し、「安らかに眠れ、リップ」とキャプションを添えている。

また、「ドッジボール」のパッチーズ・オフーリハン役でも知られるリップは、1991年作「あなたの死後にご用心!」ではアルバート・ブルックスやメリル・ストリープらと共演した。

アルバートはこうツイートしている。「安らかに眠れ、リップ・トーン。『あなたの死後にご用心!』での彼はとても素晴らしかった。リップのことが恋しいよ。君は本当に独特の人だった」。

2001年作「フレディのワイセツな関係」でリップと共演したトム・グリーンは、「リップ・トーンが亡くなったという悲しい知らせを耳にしたところ。リップは名優だった。そして素晴らしい役者だった。偉大な役者の1人だし、まさに伝説だ。彼と共演し、知り合うことができたことを誇りに思っている。安らかに眠れ、リップ」とコメントしている。

リチャード・ウィドマークと共演した1957年作「祖国への反逆!第5捕虜収容所」で銀幕デビューを飾ったリップは、1983年作「クロス・クリーク」のマーシュ・ターナー役でアカデミー助演男優賞にノミネートされた。また、1969年作「イージー・ライダー」では、撮影前にジャック・ニコルソンと交代する憂き目に遭っている。

映画以外でも、テレビ番組「ザ・ラリー・サンダースショー」では、6度エミー賞にノミネート。1996年には受賞を果たしている。