現実世界をVR映像化するライトフィールド撮影リグ、Googleが試作。VRゴーグル用再生アプリをSteamで無償公開
Googleが、現実世界を撮影してVR画像に落とし込むためのカメラリグを試作したと発表しました。このリグは半円状に配置したGoProのカメラアレイを回転させながら撮影することで、周囲の空間を現実世界を肉眼で見るのと同じように再現する画像を取得できます。ライトフィールドといえば、数年前に発売されたものの、すでに一般向け商品の開発を終了してしまったライトフィールドカメラのLytroを思い出す人もいるかも知れません。Lytroは撮影した画像のピント合わせをあとからできることで話題になったカメラですが、その後VR動画撮影用の球体カメラ製品「Immerge」を発表していました。

映像として再生するときは、ハードウェアおよびソフトウェア双方で適切な処理を施すことで、実際にそこにあるかのようなVR画像として再構成が可能になります。そしてこれをVRゴーグルなどで見れば、近くにあるものは本当に近くに、遠くにあるものは遠くに、そして、頭の位置を少し動かせば近くにあるものの向こう側をも観ることができます。
Lytroが作った7億5500万画素、40Kというバケモノ級のLitro Cinemaカメラや、上述のImmergeに比べると、Googleは遥かにチープな機材を使いながらアイデアをフル活用して同様の効果を引き出そうとしていることがわかります。特にGoProアレイ部分は、どうやら360度動画撮影用のカメラリグ「Jump」の一部を流用しているようにも見えます。
すでにGoogleはスペースシャトル「ディスカバリー号」のコクピット内を含むいろいろな場所でライトフィールドVR映像を撮影しています。そして、この映像を再生するための無料アプリ「Welcome to Light Fields」をPC用のソフトウェア販売プラットフォームSteamで公開しました。VRゴーグルはHTC Vive、Oculus Rift、Windows MRに対応します。

今後Googleがこの技術をどのように発展させていくのかは不明です。また映像のしくみもJumpの360度動画よりも遥かに複雑と考えられるものの、試作とはいえすでに撮影リグと再生ソフトウェアが用意できていることで、いずれはJumpプログラムのように一般でもこの技術を試せるようになるかも知れません。
