鳥山明4000万円以上節税で「税金払ってますか」直撃
ーーパラダイス文書は報道で知った?
鳥山「はい。驚いたというか……」
『DRAGON BALL』『Dr.スランプ』などで知られる人気漫画家の鳥山明氏(62)は11月8日朝、超豪邸の前で、本誌の直撃に応じた。鳥山氏が動揺した理由は、パラダイス文書で発覚した「税逃れ」の過去にある。
発端となったのは、2005年に発覚したアメリカ国内の不動産事業出資の申告漏れだった。同文書の取材にあたるジャーナリストが解説する。
「当時、国税庁は出資した二十数人に対し、総額約30億円の申告漏れを指摘し、十数億円の追徴課税をした。しかし、出資者たちの氏名は明るみにされなかった。だが、パラダイス文書によって、鳥山氏がこの投資に関わっていたことが裏づけられた」
ーーアメリカの不動産事業への投資は租税回避が目的だった?
鳥山「僕はそのことについては、まったくタッチしていなくて、全部まかせているんです。本来の仕事に集中するために、ほかの人にまかせています」
ーータックスヘイブンへの投資を相談したことは?
鳥山「僕が決めたりということはないんです。サインをしなくちゃいけないとか、そういうとき以外はないです」
2004年度に発表された鳥山氏の納税額は、1507万円。高額納税者番付の常連だった鳥山氏が、こんな “税金逃れ” をしていたとは驚きだ。不動産事業の出資者は、1人あたり2000万〜2億5000万円投資していたという。
「鳥山さんは多いほうで、2億5000万円出資したと聞いている。この出資は、一口2000万円でも4年間で4200万円の節税ができるとして、出資者が募られていた」(証券会社関係者)
パラダイス文書は、世界の富裕層が「タックスヘイブン(租税回避地)」を使い、税金逃れをはじめとする特権的な利益を享受している実態を明らかにした。富裕層では、こうした税金逃れは当たり前のことになっている。
「事業売却の際に、査定をした会計事務所から、英領ケイマン諸島に設立したペーパーカンパニーに、持ち株を移すように助言された。『日本の税制では、有価証券の譲渡で20%課税されますが、ケイマンなら0%だから、会社を作りましょう』という具合ですすめられたよ」(都内の会社経営者)
“楽園” を知るのは金持ちだけ。なんとも腹立たしい。
(週刊FLASH 2017年11月28日号)