「撮影終盤になると出演者のクランクアップが続くものですが、『真田丸』の場合は“異例の盛り上がり”を見せていました。撮影が入っていない役者さんまでスタジオに来てサプライズで花束を渡してくれることもしばしば。そんな現場の雰囲気を作り上げたのは、言うまでもなく主役の堺さんです」(NHK関係者)

10月31日夜7時、都内のホテルでNHK大河ドラマ『真田丸』の打ち上げが行われていた。平均視聴率が10月30日放送の第43話に至るまで、16%超えと快進撃を続けている同作。それだけに、総勢約300名が顔をそろえるほどの盛大さだった。

堺雅人(43)は黒ジャケットに丸メガネと、スタッフがいなければ気がつかないほど地味な姿で登場。だが打ち上げは撮影現場同様、堺を中心に大盛り上がり。出演者による挨拶では、みんな堺の立派さを褒める、褒める。そして“主役”の堺は、堂々とこう挨拶した。

「1年間、三谷幸喜さんのホンで信繁を演じられたことは本当にありがたく、役者冥利につきます。ただただ感謝しかありません。三谷さんの作品は達者な方ばかりなので、足を引っ張らないように頑張りました」

しかし、そんな堺を呆然とさせる出来事が。もう1人の“主役”であり脚本を担当した三谷幸喜(55)が、この日の打ち上げを欠席していたのだ。樋浦勉(73)は笑いながらも「今日は三谷幸喜さんに会うのを楽しみにしてきたんですが、いねーよな! あんちくしょう!」と挨拶。また大泉洋(43)も「あいつはなんで欠席しているんだ!」と絶叫していた。

ある番組スタッフは、三谷が“逃げた”ことについて「実は、彼はこういう打ち上げに顔を出さないんです」と明かす。

「三谷さんは『新撰組!』のときも欠席していました。そこまで避ける理由は、打ち上げで酒を飲んで出演者とトラブルになったことがあったから。それ以来、仕事関係の人と飲むのをやめたそうです」

プロデューサーは三谷の欠席の理由について「三谷さんから手紙を預かってきましたので代読します。『ボルダリングをやっていてケガをしたため欠席します』とのことです」と説明して、その場を取り繕った。

だがそんな打ち上げ直前、本誌は三谷の知られざる素顔を目撃していた。10月下旬の昼下がり。ぼさぼさ頭の三谷が、ショートヘアーの美人と腕を組み、ベビーカーを押しながら歩いていた。女性は13年に結婚した19歳年下の妻。ベビーカーに乗っていたのは、三谷にそっくりな2歳の長男だ。3人は、そのままカフェ・レストランへ。三谷はとてもケガをしているようには見えない足取りだった。

「三谷さんは11年に16年連れ添った小林聡美(51)と電撃離婚。その2年半後、Aさんと再婚しました。Aさんは女優引退後に早稲田大学へ進学し、三谷さんの映画『ステキな金縛り』などを手がけた制作会社に就職。制作側にいたこともあり、彼女は結婚後も三谷さんの作品についてよくアドバイスをしているそうです」(芸能リポーターの城下尊之さん)

この日、三谷夫妻は昼間から白ワインで乾杯。ほろ酔いになった彼はAさんが食べかけのサンドイッチを差し出すと、嬉しそうにかぶりつく。終始デレデレ状態だった。普段おしゃべりで知られる三谷が、Aさんのマシンガントークに黙って相槌を打つ意外な場面も。

「あのお店、美味しかったから、また行きたい」と甘えるAさんに、三谷は頷くばかり。1時間ほど食事を楽しむと、Aさんが支払いを済ませる。完全に尻に敷かれているようだった。

そんな三谷不在のなか、堺は打ち上げで孤軍奮闘。夜10時、一行は2次会のイタリアンレストランへ。その後、カラオケ店で行われた3次会にも堺は参加。すべてが終わったのは、早朝5時近くだった。

自分にも子どもがいるのに、朝まで残って現場を盛り立てていた堺。“真田丸より愛息”の三谷に、最後まで振り回されていた――。