農業の分野でもデータサイエンティストを活用する動き
3月24日放送、「ニュースウォッチ9」(NHK総合)では、農業の分野でもデータサイエンティスト活用の動き。データサイエンティストとは、ビッグデータを分析して収益に結びつく特徴を導き出し、アドバイスする専門家だ。コンピューターだけでなく、経営戦略の知識も必要になってくる分野だ。導入が遅れてた日本でも、その存在によって変革がもたらされようとしている。今月、大手IT企業などが最先端データの活用方法を紹介するイベントを開き、集まった全米を代表する約400人のデータサイエンティストが活発な議論を行った。
農業の分野でもデータサイエンティストの力を活用しようという動きが見られる。温度・湿度・日射量・土壌水分量・栄養分を24時間リアルタイムで計測し、野菜の育成との関係を分析・解析し、効率的な生産方法を農家にアドバイスする。全国のデータから農作物がよく育つ条件を数式化する。その理想的な数値と現場のデータを比較することで、トマト栽培の最適な方法を見つけ出し、情報提供する。経験と勘に頼ってきた農業から脱却する時代になろうとしている。
データの活用を積極的に行っている大手宅配会社は、約4万6,000台のトラックのエンジンやブレーキにセンサーを取り付け走行データを収集した。トラックがどのレーンを走行し、いつどこで加速とブレーキを押したのかデータサイエンティストが詳細に解析し、最も効率的な配達ルートを探した結果、走行距離を1億6,000万キロ短縮し、燃料代の大幅な削減に成功。一方、日本の企業の多くが現場の経験や勘に頼りがちで、仕事が部門ごとに細分化するケースが多く、データを共有する文化が根付かない傾向があった。
危機感を強めた国の方針で、優秀な人材を掘り起こそうと国内初のデータサイエンティストコンテストが開かれた。参加するデータサイエンティストに与えられた課題は、過去の宿泊実績や為替データなどを使って、将来の観光客数をいかに正確に予測できるかを競うもの。谷口さんは、SNSで使われる言葉や曜日や気象条件、イベントなどのデータから特定の傾向を見つけようと試みた。これにより中部や関西などから北陸地方を訪れる客は、天気が悪いとキャンセルするという傾向を割り出した。これにより、ホテルや飲食店は天気が悪い時は、近郊客向け特別割引などの戦略的プロモーションを打ち出し、売上を維持することが可能となった。独自の分析が評価され、谷口さんはコンテストに入賞した。
