セルロースナノファイバー、夢の新素材広がる可能性
1月31日放送、「TBSニュースバード」(TBS)では、セルロースナノファイバー。今、新素材セルロースナノファイバーに注目が集まっている。1月25日富士市交流プラザで、セルロースナノファイバーを使った商品の展示会が開催され話題となった。セルロースナノファイバーは植物の繊維をナノレベルまで細かくした新素材で、紙や樹脂に混ぜることで強くしたり紙の表面を平らにすることができるということだった。
大王製紙 技術開発部 大川さん、星光PMC 新規開発本部 黒木さんが試作品の説明をしてくれた。セルロースナノファイバーは、木材、稲わら、サトウキビといった植物が原料で、鉄の1/5の軽さで鉄の5倍の強さで、保湿性にも優れている夢の素材だ。将来の市場規模は1兆円になるとも言われており、県の企業局増井局長は製紙業が下火になっている富士市を元気にして静岡県を代表するような産業に育って欲しいと力強く述べた。
また、昨年9月には、磯貝教授ら3人が、日本人として初めてマルクス・バーレンベリ賞を受賞した。この賞は森林・木材科学の研究や利用技術を奨励する賞。今回の受賞はセルロースナノファイバーを実用化に近づけた研究が評価された。
セルロースナノファイバーは髪の毛の2万分の1の細さで樹木や植物から生成される新素材。軽くて丈夫なため、自動車や飛行機に使われることが期待されている夢の素材だ。しかし今まではコストがあまりにかかりすぎ、莫大な費用がかかっていたものの、実用化はされていなかった。今回、そのコストが50分の1未満に縮小されたことで、実用化へ大きな一歩を歩みだしたと言える。
セルロースナノファイバーは鉄よりも軽くて強い新素材。さらには環境負荷も少なくてエコロジーなど、さまざまな特徴をそなえている。日本は森林資源が豊富なので、原材料の調達が容易だ。いまは製紙会社などが研究開発や用途開拓を加速させ、各社で競争が盛んになっている。
植物繊維を化学的に機械的に解きほぐして作る。繊維1本の直径は数ナノから数十ナノメートルしかない。1ナノは10億分の1だ。透明で、熱を加えても膨張しにくいなどの特徴を持っている。化粧品やソフトクリームの形を保ったり、ガラスの代わりに使用したりなどの利用方法が考えられている。樹脂と合わせて自動車部品に使うことで、1台あたり20キロの軽量化につながることが予測されている。
