EV・ロボット・航空宇宙で需要急拡大:世界レゾルバ市場、2032年までに17.06億ドル規模へ

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レゾルバはシャフトの角度位置または回転を測定するために用いられる電気機械装置である。電磁誘導の原理に基づいて動作し、機械的な回転を電気信号に変換する。これらの信号は一般的に正弦波(sin)および余弦波(cos)の電圧であり、処理を行うことでロータの角度位置を正確に求めることができる。本質的にレゾルバは、高精度な回転フィードバック用に設計された特殊な回転トランスの一種である。

一般的なレゾルバは固定子(ステータ)と回転子(ロータ)の二つの主要部品から構成される。固定子には励磁巻線と、正弦出力および余弦出力に対応する直交配置の二つの誘導巻線が含まれる。シャフトと共に回転する回転子には、巻線付きレゾルバの場合は巻線が搭載され、ブラシレスレゾルバの場合は単純な磁気コアとして機能する。固定子の励磁巻線に交流電圧を印加すると、回転子内に交番磁界が発生する。この磁界が固定子巻線に結合し、振幅が回転子の角度に応じて変化する出力電圧が生成される。これらの正弦波信号を解析することで、回転子の正確な角度位置を算出できる。

トレンド:世界的リゾルバ市場の高成長が継続
LP Information調査チームの最新レポート「世界リゾルバ市場の成長予測2026~2032」(https://www.lpinformation.jp/reports/574613/resolvers)によると、2026~2032 年の世界リゾルバ市場は、下流産業の技術進歩と需要拡大を背景に、持続的な高成長を遂げる見込みである。2026年から2032年の予測期間中のCAGRは15.8%であり、2032年までにグローバル市場規模は17.06億米ドルに達すると予測されている。特に新エネルギー自動車の駆動システムや産業用ロボットの関節制御、航空宇宙機器の精密操作などでの需要が急増し、市場成長を大きく牽引する。

要因分析
政策
世界的に産業高度化やグリーンエネルギー転換の政策が推進されており、新エネルギー自動車、スマートマニュファクチャリングなど関連産業への支援が強化されている。これにより、リゾルバの主要応用分野での需要が政策的に後押しされ、市場拡大の原動力となっている。
技術
精密製造技術の進歩に伴い、リゾルバの測定精度、耐久性、小型化・軽量化が向上している。また、ブラシレス化や高周波対応技術の発展により、さまざまな過酷な環境や高機能な機器への適用範囲が拡大し、需要を増加させている。
市場
新エネルギー自動車の普及、産業用ロボットの導入拡大、航空宇宙産業の発展など、下流市場の旺盛な需要が市場成長を支えている。供給側では、日本、中国、アメリカなどが主要な生産拠点となっており、地域別のサプライチェーン構造が市場の安定性に影響を与えている。
影響判断
長期的な市場見通しは非常に良好だが、技術開発投資の増加や原材料価格の変動によるコスト圧力、高度な技術力を持つ新規参入企業の登場による競争激化の可能性がある。企業間の競争は、製品精度、信頼性、コスト制御能力、技術革新力を中心に展開され、これらの要因が市場シェアの獲得に重要な役割を果たす。また、下流産業の景気変動や技術転換による需要構造の変化に対応する柔軟性が、企業の持続的な成長に不可欠となる。

図. リゾルバ世界総市場規模

【画像 https://www.dreamnews.jp/press/343338/images/bodyimage1】

【画像 https://www.dreamnews.jp/press/343338/images/bodyimage2】

図. 世界のリゾルバ市場におけるトップ12企業のランキングと市場シェア(2025年の調査データに基づく;最新のデータは、当社の最新調査データに基づいている)