「職場なう♪」の写真投稿で大事件に発展?SNSに写真投稿する前に気にしておきたい5つのポイント

しかしながら、こうした息抜きともいえる、何気ない写真投稿が命取りになることがあるというのは知っているだろうか。
若者がやってはいけないことをして、それが原因で責任を取るはめになってしまうのとは違う、写真投稿の致命的なミスとはなんだろう。
●何気ない投稿がきっかけで大事件になってしまった
事実、SNSに投稿した写真による処分は、これまでにも起こっている。
兵庫県姫路市は2月16日、女性職員がTwitterへ投稿した写真に起因する情報漏洩があったと発表した。
内容に、企業情報があったため、企業にも謝罪したという。
具体的には、「ヨーグルトでお腹がぐるぐるなってますわ」という内容の投稿だった。
投稿された文章はたいしたものでもなく、問題になるような内容では無かった。だが、写真がまずかったのだ。
実は、投稿された写真の内に、固定資産税の申告書がそのまま写り込んでいたのだ。
このケースでは、さらに投稿から発覚までに時間がかかってしまったのも問題が大きくなる原因だった。
問題の写真が投稿されたのが1月27日、問題として発覚したのが2月15日(発表は16日)で、発覚した理由も外部からの指摘だった。
つまり機密情報が映り込んだ写真が3週間近く一般に公開されてしまったわけだ。
●書類はもちろんパソコンの内容や背景にも注意が必要
このような事態にならない一番確実な方法は、仕事環境からは「投稿しない」ことだ。
また、投稿する場合は、「写真」を無くして、文字だけの投稿にするべきだろう。
しかしながら、どうしても写真を投稿したい場合はどうすればいいのだろう。
そうしたときは、以下の内容に気を付けるとよい。
その1・人の映り込みに注意
観光地などや街中でもありがちな 人の映り込みに注意しよう。
写真の中に人が映り込んでいると、肖像権やプライバシー侵害によるトラブルになることがある。
もし、投稿しようとした写真に自分以外の人が写り込んでいた場合は、手間がかかっても、ぼかし加工などをするようにしよう。
これは知人や仲の良い間柄の人であっても、SNSに投稿した写真によっては人間関係悪化に繋がる可能性があるのだ。
その2・パソコンの画面には何が写っている?
最近多いのがパソコンを写して「仕事なう」のような写真だ。そのパソコンには、友だち限定の投稿をしたSNSや、仕事中の文章などが写ってはいないだろうか注意しよう
その3・プライベートな空間にも配慮したい
自分の家は当然のこと、知り合いの家でも間取りがわかるような写真はNG。
また会社や工場では、自分がしらないだけで「機密情報」や「機密機器」だったということも多いため撮影をしないほうがいい。
その4・意外な落とし穴、ボンネットや背景にも注意
意外な例では、過去に車のボンネットに写った風景や、表札、電柱の住所などから場所がバレてしまったこともある。したがって、有名な観光地以外であれば、場所の特定につながるような背景、文字にも注意して撮影するとよいだろう。
その5・ジオタグによる場所バレに注意
また写真の映り込みや背景ではないが、スマホの場合は写真にジオタグ(GPSデータ)がついてくる。これにより、写真の撮影場所をカンタンにわかってしまうことがあるのだ。
したがって、SNSへ投稿する写真に関しては、あえて場所を知らせたい場合以外はジオタグの設定をオフにしよう。
布施 繁樹