By Caden Crawford

「人間を襲う生き物は?」と聞いてイメージするのはホオジロザメやライオンなどの野生動物かもしれませんが、人間を最も多く殺している生き物は「」です。ビル・ゲイツは今週を「Mosquito Week(蚊週間)」に設定して、蚊の恐ろしさと途上国など蚊によって多くの命が奪われている現場に思いをはせるべきだと訴えています。

The Deadliest Animal in the World | Bill Gates
http://www.gatesnotes.com/Health/Most-Lethal-Animal-Mosquito-Week

蚊の恐ろしさは以下のムービーから。

Mosquito Week - YouTube


人の腕にとまった蚊。


口吻(こうふん)を皮膚に突き刺して……


血を吸います。


蚊の幼虫は「ボウフラ」と呼ばれ……


池など水面にうようよ。


南極大陸を除く世界のありとあらゆる地域に、合計2500種類を超える蚊が生息しています。


この「蚊」こそが、人間を最も多く殺している生き物です。


年間70万人以上の人が蚊に刺されたことから感染症にかかり命を失っています。


人は蚊の「一刺し」に痛みを感じることはありません。


そのため気付かれることなく蚊は血を吸うことが可能です。


腕には大量の蚊。


たとえ血を吸う蚊に気付いて……


たたきつぶしたとしても、蚊から命を守ることは困難です。


蚊は皮膚を突き刺すときにかゆみを引き起こす唾液を先に注入します。これは唾液には血が固まるのを防ぐ役目があるため。


そして、マラリアなどの原虫は、唾液を注入する蚊を媒介して体内に侵入し……。


体内を移動していきます。


つまり、蚊に刺されると体内に病原体の侵入を許すことになるため、対策は「蚊に刺されないこと」のみというわけです。


マラリアデング熱などの蚊によって引き起こされる感染症によって……


多くの子どもが命を落としています。


ビル・ゲイツは自身のブログgatesnoteに、「この1週間は蚊に関することのみ投稿することで、世界中の人に蚊の恐ろしさと対策の重要性を理解してもらいたい」と記しています。

これは、gatesnoteに投稿された一年間に人間の命を奪った生き物と失われた命の数をグラフにしたもの。サメやライオンによって失われた命は非常に少ないことが分かります。なお、犬(Dog)によって失われる命は狂犬病によるものです。


これに対して、蚊が奪う命の数は72万5000。


なお、世界で2番目に人を多く殺している生き物は「人間」とのことです。