--武道家たちの学校ということで、バトルシーンを描くのはいかがでしたか?

川瀬:
とある大学の同好会に取材に行ったり、テレビで古武術やカラテや柔道を観て体の動きはよく研究しましたね。あとは原作を見ていただくとわかるとおり、ファンタジー要素もありますから、かなり特殊な格闘技ですよね。
基本の構えは日本の男の子ならみんなわかるようなポーズをベースにしてやってますんで、あとはまことしやかに気孔を突いたり(笑)
他の作品でも同じでしょうけど、制作のアニメーターと取材に行ったり、資料を見たりします。
僕はメカものが得意で日本のアニメのなかでは特殊な分野ですよね。そのほかにアクションやバトルものも特殊な分野になります。
アクションシーンはいくらでもごまかしが効きますけど、ちゃんと描こうとすればするほどスタッフのレベルが必要になるんです。



--アニメ全24話のうちバトルは盛りだくさんでしたけれども、原作にありましたセクシーなシーンは、結構カットされていたように感じます。

川瀬:
そうですね。バトルに重きを置いたのはね、深夜といえどもテレビアニメですから(笑)
1話で亜夜の衝撃的シャワーシーンがありましたけど、前半はそんなに色気のシーンを描いてなかったんです。流れの中では結構描きましたけどね。
せっかく作ったのに、放送の電波に乗せるとき黒い目隠しとかが入っちゃったら美しくないでしょう(笑)
萌えを売りにしている作品だったら肌色が増えてもかまわないのかもしれないけど、天上天下はバトルアクションが売りですからね。セクシーシーンをカットするのは何の抵抗も無かったです。
…僕が個人的に、巨乳が特に好きってわけじゃないってのもあります(笑)




--各キャラともよく動く「たわわ」でした(笑)

川瀬:
描きやすいってのはありますけどね。形の良い、バランスの良い綺麗なバストって、描くの難しいんです。いわゆる巨乳は丸い肉付けてびよよんと動けばいいだけですから。

--バトルシーン等で大変良く揺れていました。

川瀬:
制作サイドから揺れの注文は無かったですけど、好みはひとそれぞれですが、どこから巨乳神話が発生したんでしょうね。

--(笑)。棗真夜&棗亜夜姉妹はいかがでしたか?

川瀬:
真夜に関しては、現在編と過去編両方の中心人物でしたから、亜夜には悪いですけど、真夜のほうが描きがいがありましたね。キャラクターとして背負っているものがいっぱいあるほうが、描いていて面白いんですよね。
真夜って、異能の力を持つ兄と妹の間でノーマルな人として描かれているじゃないですか。それなりに強いんだけれども、兄と妹のような龍眼は無い。3人の中で劣等感を背負いながら、過去編で兄と対峙し現在編で妹を守ろうとするドラマがある。
どちらが好き嫌いじゃなくて、厚みが出てきてしまうんですね。
普通なのにダメと思い込んでいる、コンプレックスの塊な女の子として描きました。亜夜は天然ボケだけど才能が開花してくる段階を踏んでいきます。そういう意味では亜夜のほうが難しかったですね。