[6.14 W杯F組第1節 日本 2-2 オランダ ダラス]

 思わぬ形でワールドカップ初ゴールを決めた。日本代表は1-2で迎えた後半44分、FW小川航基のヘディングシュートがMF鎌田大地(クリスタル・パレス)の頭をかすめる形でそのままゴール。鎌田は「普通は本当にありえないようなシチュエーションなので、本当にこの大会に対する思いが報われたなという感じがする」と喜びを語った。

 リードを許した日本だが、後半44分に追いついた。右CKを小川が強烈なヘディングシュートで合わせる。すると、シュートの軌道に鎌田がいた。

「(フィルヒル・)ファン・ダイク選手をブロックする形でいいブロックができた。そのあとゴール前に詰めようと考えていた中でボールが来た」(鎌田)。目の前にいた鎌田の頭をかすめ、ボールの軌道が変化。GKバルト・フェルブルッヘンのセーブをかいくぐり、値千金の同点ゴールとなった。

 鎌田は「(急に)当たっちゃったくらいの感じ。すごくラッキーだったと思う」と幸運を認めつつも、「けっこう触っていたので」と小川ではなく自らのゴールだと確信。2度目のW杯で初のゴールを挙げた。

 試合後、言葉から感情をのぞかせた。「まさかこういう形でゴールするとは思っていなかった。だけど、この大会に懸ける思いや、自分が今までサッカーをやってきたなかで、本当に神様が見てくれているんだなという風には思った」。W杯での初得点に喜びを噛みしめた。

 2度リードを許した中での2度の同点劇となった。「今日の試合展開はこれ以上ないくらいに自分たちにとってよくない展開だった」。鎌田は劣勢を認めつつ、「トップ10に入るチームだし、本当にW杯を狙えるようなチーム」とFIFAランク8位・オランダの強さを説く。

 得点を決めたDFフィルヒル・ファン・ダイクを「世界最高と言われるようなDFなので失点も仕方ない」と、FWクリセンシオ・サマーフィルを「プレミアで見ているけど、ああいう左足で巻いて入れるなんて見たことない」と称賛。それでも「チームとしては下を向いてもおかしくない状態で追いつけた。自分たちの成長を示せているし、この8年間積み重ねてきたものが出た」と手応えを口にした。

(取材・文 石川祐介)