【最先端】1日最大約4トン…生ゴミが“高級ホテル”のお湯を沸かすエネルギーに? 複合施設の地下にヒミツ
今週は日本テレビが地球のためにいいことを考えるSDGsな1週間「グッド・フォー・ザ・プラネット・ウィーク」略してグップラです。日テレ系の様々な番組を通して「あしたにちょっといいチョイス」をテーマに、視聴者の皆さんと一緒に考えていきます。
「news every.」では「ミライに届ける地域のあした」という視点でお届けします。5日は高輪ゲートウェイシティにある“高級ホテル”。そこでお風呂などに使われるお湯には“ある秘密”が。生ゴミを活用する最先端の取り組みを取材しました。
■去年オープンした高級ホテル 地球に優しいポイントは?

忽滑谷こころキャスター
「ラグジュアリー!」
ここは高輪ゲートウェイシティに去年オープンした高級ホテル。都会の喧噪から離れた開放的な空間のあるバーや、ミシュラン一つ星シェフが監修するレストラン。東京タワーを望めるプールも!気になるお部屋も、ステキですが…地球に優しいポイントは、お風呂に!

news every.スタッフ
「実はこのお湯に秘密があるんです」
忽滑谷キャスター
「このお湯? バナナの皮?」
news every.スタッフ
「地下に行ってみましょう」
■高輪ゲートウェイシティ カギとなる施設は地下に…

このホテルがある高輪ゲートウェイシティは飲食店、オフィス、レジデンスなどが入る5棟のビルに駅も含んだ大型複合施設で、地球に優しい"グップラ"な街づくりが進められています。
そのカギとなる施設があるという、地下へ…。教えてくれるのは担当者の大山さん。

忽滑谷キャスター
「この施設はどういった施設?」
JR東日本環境アクセス 高輪ゲートウェイシティ事務所 大山稜介さん
「ここは生ゴミをエネルギーに変える施設です」

バナナの皮などの生ゴミをエネルギーに変えてお湯を沸かしている、というんです。
しかも、施設の中の飲食店などで出た生ゴミを施設内でエネルギーに変えて、さらに施設内のホテルの給湯に活用。商業施設内でゴミ回収からエネルギー利用までを完結させているのは珍しく、日本で2か所だけなんです。
■1日最大およそ4トンの「生ゴミ」収集

その仕組みを見せてもらいます。
忽滑谷キャスター
「大きい!」
大山さん
「ここにゴミ収集車が生ゴミを投入する」

生ゴミをエネルギーに。まずは「集める」。実際に集まった生ゴミは…
忽滑谷キャスター
「思ったよりも深い」
大山さん
「このホッパーには4トンまでゴミを入れることができます」
施設内の飲食店・社員食堂などおよそ60か所から、1日最大およそ4トンの生ゴミが集められます。
■高速回転するプロペラで…砕きながら分別

次の工程は…
大山さん
「この機械でゴミ袋で出された生ゴミを袋と生ゴミに分別します」
砕きながら分別。巨大な機械の中には、回転するプロペラがあって、生ゴミが中を通っていくと、高速回転するプロペラにバラバラに砕かれ、その際、袋が取り除かれます。
大山さん
「では実際に回してみたいと思います」
忽滑谷キャスター
「いいんですか!?ガコガコいいはじめました。ちゃんと破って周りだけで出てくるんですね、すごい」
■生ゴミ以外の“異物”も…故障につながる可能性

実は、この分別の段階で、ある課題が…
大山さん
「こちらが実際に生ゴミとして出されたものの中に入っていた、生ゴミ以外のものになります」
忽滑谷キャスター
「え?ちょっと見てもいいですか 。イヤホン!?」
大山さん
「イヤホンです」

忽滑谷キャスター
「こういうのが入ってきてしまうとちょっと詰まってしまったりだとか…」
回収された生ゴミの袋に、異物が入っているケースも。機械の中で詰まってしまうと故障にもつながるといいます。
■生ゴミに水を混ぜ…発酵させてガスに

こうして異物を取り除いた後は、バラバラに砕いた生ゴミに水を混ぜ、ドロドロの状態にします。そして、いよいよ…!
大山さん
「こちらが発酵槽になります」
忽滑谷キャスター
「これですか?」
発酵させてガスに。
忽滑谷キャスター
「我々が考える発酵は納豆やチーズというものを想像するんですが」
大山さん
「納豆であれば納豆菌というのが大豆をおいしくするような発酵になっているのですが、ここに入っているメタン菌は生ゴミを取り込んで、バイオガスを発生させるような菌になっています」
■バイオガス発生の仕組みは?

まずタンクの中にいる微生物が生ゴミを分解・発酵。そこで発生した酢酸などをメタン菌という菌が取り込むとバイオガスになるのです。バイオガスは都市ガスなどと同様に利用でき、この施設で1日につくることができるバイオガスは、214世帯が1日に使うエネルギー量に相当します。
忽滑谷キャスター
「この生ゴミ処理全体でどのくらいのお湯を沸かせる?」
大山さん
「ホテル全体の給湯の(約)10%を賄うことができます」
燃やされるはずだった生ゴミがバイオガスに。CO2の排出も減らしながら、エネルギーとして活用しているんです。
■100年先の心豊かなくらしのための実験場

施設全体を「未来への実験場」として持続可能な街づくりに取り組む、高輪ゲートウェイシティ。担当者は…
JR東日本 品川・大規模プロジェクト推進部門 中島良マネージャー
「実験場というコンセプトのもと得た知見、ノウハウを世の中に展開して、このような取り組みがいろんなところで始まって環境に優しい日本・地球ができていけばいいのかなと思います」
